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ドラマ好きの猟書日記/2001年8月の日記 |
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このコーナーはテレビドラマデータベースのページ作者が、各所で入手した書物を
日記形式で延々と記録していく単純なコーナーです。
2001/08
2001/08/31(金)
もう、夏もそろそろ終わりだが、思い起こすとこの夏はなにかしら忙しい日々だった。このまま夏が終わって季節の変わり目になるとなにやら風邪でもひきそうな気がする。そういうわけでちょっとバタバタ動き回るのをやめてゆっくりしようと決めた。 ★ブックオフ大阪心斎橋店(大阪市中央区) 今日は地下鉄に乗って心斎橋にあるブックオフに向かう。前回訪問が6月の第1週だったのでほぼ3ヶ月ぶりの訪問ということになる。この店は知る人ぞ知る関西最大規模のブックオフである。とはいえ、前々日に訪問した灘波のブックオフでの収穫がゼロだったということもあり、期待せずに向かう。 ●橋田壽賀子・著 おしん(四)戦後篇 1984年、日本放送出版協会 100円 期待しなかった割には結構、購入した冊数は多かった。 この中では仁科明子・著「いのち煌めいて」がいい。 このほかでは、京唄子・著「人生は回り舞台」が印象深い。敗戦間もない頃に地方回りをしているとき、身に覚えのない猥褻物陳列罪を着せられ有罪刑を受けて投獄させられたあたりは強烈な印象が残る。北川悦吏子著の「恋につける薬」も面白い。北川悦吏子本がどれも面白くて一時期、どどっと読んだのでてっきりすべて読了していたと思ったのにこれだけ未読だったようだ。これもオススメだ。 それにしても、この店、これだけ大きくて各文庫本とも充実しているというのに、何故か集英社文庫コバルトシリーズが一冊もない。不思議な書店である。 いつも私はブックオフは100円棚しか基本的に見ないし、購入しないようにしているのだが、レジにもっていくと、上記のうち赤川次郎・著「新・赤川次郎読本」だけ100円ではないという。おかしい、100円棚にあったというのに、と不審に思ったものの、500円という値札も見せてくれたのでまぁ、いいかと了解した。ところが帰宅して見てみると、別のところに100円のシールが貼ってあったのだ。まったくもってけしからん話だが、こういう経験をブックオフでした人って結構、多いのではないだろうか。私は二度目だ。今回はレジの男がわざわざ私に確認してきたのでまだいいのだが、前回のときはレジで打つ際に勝手に元の値段で打っていた。ただ前回は100円シールがなかったのだが…。(とはいえちゃんと100円棚にあったのだ) それ以来、100円棚にある本でもちゃんとシールが付いているのか確認するようにしているが、たまに100円棚に100円シールが貼られていない本が混ざっていることがある。100円棚にあるのに100円ではない本というのは誰も買う気が起こらない。たぶん、シールが100円に張り替えられていないことに気づく店員もいないだろうし、いずれは売れずに廃棄に廻されてしまうことだろう。本自身にとっても不本意な話だし、気づいた私も気になって困るのだ。 ★進呈本 帰宅すると、フジテレビから雑誌「AURA」第148号が届いていた。今号は、「特集・現代ドラマ考」で私も寄稿させていただいているので送ってくれたのだ。 |
2001/08/29(水)
今夜は大阪・なんばで飲み会があり、21時過ぎに終了。そこで近くのブックオフなんば駅南口店に向かう。ところが収穫は全くなし。これだけ何の収穫もないことも珍しい、というか初めてのことだった。 |
2001/08/26(日)
午後少し遅く16時ごろから車で外出。目的地は2ヶ月半ほど前に訪問したブックオフ大阪千島ガーデンモール店。ここは他のショップと複合店舗となっており来訪者も多い。ところが以前訪問したときは、カーナビでこの番地が見つからずに苦労したところだった。今回は前回登録しておいたので比較的簡単に向かうことができた。 ★ブックオフ大阪千島ガーデンモール店(大阪市大正区) 比較的ブックオフの中でもゆったりとした規模の店だが、前回訪れたときはあまり収穫がなかった記憶がある。そういうこともあり今回もあまり期待していなかっただが、意外と購入冊数は多かった。 ●和田アキ子・著 和田アキ子だ 文句あっか! 1983年、ラクダブックス刊、100円税別 このうち、杉良太郎「これこそわが人生」は、以前雑談掲示板でドラマ本の話題のときにアール・ケイ氏が言及されていた本。同じスレッドでキクチサヨコA氏が推薦した杉良太郎の「人生すきま風」はすでにネット上から入手していたのだが、こちらは見あたらなかったので待望の一冊でそれが100円で入手できたのはうれしい。「人生すきま風」よりドラマ関係の記述が減っており、杉氏自身の興味の変遷もうかがえる。あとは野沢尚氏のデビュー作となった映画「V.マドンナ大戦争」のノベライズ本がちょっとした掘り出しものだろうか。集英社文庫コバルトシリーズに書いていたんですね。集英社文庫コバルトシリーズで探している本が以前からあって棚を見ていたら見つかった次第。ノベライズした人の名前が載っていないので、野沢尚氏自身がノベライズしたのだろうか。だとしたら他人にノベライズされたくないであろう同氏らしいことだと思った。巻末には野沢氏自身のあとがきが載っていて、若々しさの漂う文章が新鮮だった。 あと、この店、文庫本が充実している。とくにソノラマ文庫が大幅に揃っているのはその向きを蒐集している人にはこたえられないだろう。 |
2001/08/25(土)
午後から車で外出。目的は、22日訪問した森小路のBOOKS
CHIGAを再訪して買い残した「月刊ドラマ」の残りを入手すること。出発前に蔵書となっている「月刊ドラマ」のナンバーを手帳にメモ。これがあればこれから古書店を訪問してもダブって買ってしまう恐れはない。 ★ブックオフ大阪鶴見緑店(大阪市鶴見区) 以前、ここを訪れた時は脚本家の林秀彦氏がオーストラリアに住むようになってその滞在記の本が並んでいたのだが、まだ通常コーナーにあったため、いずれ100円均一コーナーに移ることを期待して買わずに帰ったのだった。 ●吉田直哉・著 思い出し半笑い 1988年、文春文庫刊、100円 これまでブックオフでは文庫本をチェックしていなかったのだが、一般書にめぼしい収穫がなかったため、文庫本棚にも目を向けた。「思い出し半笑い」「役者は勘九郎」「駿台荘物語」いずれの文庫本もなかなか面白かった。とくに「駿台荘物語」は、大石静が書いたドラマ『オードリー』の土台となった自身の経験が綴られている。ドラマ『オードリー』のヒロインは大部屋女優時代に廻りから理不尽ともいえるイジメを受けたが、これと類似する体験を大石静が商業演劇時代に受けていたんですね。 ★BOOKS CHIGA(大阪市旭区) 続いて22日訪問したBOOKS CHIGAへ。駐車場が用意されていないため、急ぎ足で目的の棚に向かう。 ●月刊ドラマ 1986/05月号 映人社刊 400円 今回は事前に蔵書の「月刊ドラマ」をメモっておいたのでダブリはないだろうと思っていたのに家に返ってみると前述の93年6月号の意識的なダブリ購入以外にダブリが発生していた。つまり私は棚にあるドラマ誌と手帳のメモとを比べながら棚から抜いていたのだが、棚に並んでいるドラマ誌自体にダブリがあったのだ。なかなかダブリを撲滅することは難しい。 |
2001/08/24(金)
毎日、なんとなくどこかの書店に寄りたくなる。何か読む本が買いたい。そういう活字中毒がここ最近、悪化している。今宵も新刊書店に立ち寄って、何かいい本が見つかるまで長居してしまう。結果、買ったのがこれ。 ★淳久堂書店天満橋店(大阪市中央区) ●道江達夫・著 昭和芸能秘録・東宝宣伝マンの歩んだ道 2001年、中公文庫刊、857円税別 これ、自費出版された本の文庫化なんですね。いい本なら自費出版だったとしても良書は文庫化するという中公らしい姿勢かもしれないが、ちょっと文章がこなれてなくて読みづらい。また目新しい情報が少なく、実際問題、良書なのかどうなのか。 |
2001/08/22(水)
「TVガイド」のバックナンバーが置いてあるのを見かけたという情報を以前から頂いていたので、夕刻から大阪・森小路の千賀書店に向かう。そのついでに千林・今市付近の古書店を軒並み見て回ることにする。 ★BOOKS CHIGA(大阪市旭区) 京阪電鉄森小路駅から昔ながらの商店が並ぶ町並みを進むと国道1号線に出る。その角からすぐのところにBOOKS
CHIGAがあった。「全国古本屋地図」には千賀書店が載っているだけでココは載っていない。 ●向田保雄・著 姉貴の尻尾・向田邦子の想い出 1993年、講談社文庫刊、100円 「月刊ドラマ」の価格は90年代のものが300円で80年代のものが400円に統一されているようだ。80年代のものにはビニールカバーがつけられている。なぜか購入した「月刊ドラマ」の1993年6月号は90年代なのにビニールカバーがつけられていた。帰宅してみて唖然としたのだが、この号、表紙に缶コーヒーの置いた跡があったりしてボロボロなのである。ボロボロなのを分からなくするためにビニールカバーをしたのならとんでもない話だがまさかそんなことはあるまい。またこの話には後日談がある。(2001/08/25の日記を御期待)基本的にこのお店はオススメの店だ。 BOOKS CHIGAから千林方面へ国道を進むと、千賀書店がある。先のBOOKS
CHIGAと同系列だと思われるが、こちらは演劇、映画、芸能関連の貴重書が揃えられているようだ。入ると、東京・神保町の中野書店のような雰囲気だ。帳場でマニアらしき青白い顔の男がなにやら店員と話し込んでいる。それはほっといて店内をぐるっとまわったが意外なほど収穫がない。たまに面白そうな本があるのだがいずれもすでに入手済みのものばかり。しかもそれらが私の購入時の価格よりも少し高価だったので探索意欲がなくなってしまった。 ★山口書店(大阪市旭区) 楠書店を出てここから千林商店街を京阪電鉄千林駅の方へ向かう。途中から今市商店街の方に曲がり、商店街をずっと行くと山口書店があった。この山口書店については昔、誰かが少年時代の書店に関するエッセイに書かれていたことがある。誰だったか?店内には椎名誠のエッセイが目に付いたので、目黒考二氏か椎名誠氏あたりのエッセイだと思って帰宅後、探したが見つからない。 ●持田寿一・著 なにわ雑楽誌1 大阪お笑い学 1994年、新泉社刊、900円 このあと、商店街を地下鉄谷町線太子橋今市駅の方へ進む。山口書店からすぐのところには関西読書倶楽部(ちょっと店名は曖昧)という本が思いっきり読めるというフレコミの喫茶店があったり、老舗風の着物の染み抜きの店があったりと、なかなか面白い町並みだと思った。 |
2001/08/20(月)
台風が九州に向かっているとの報道。しかも宮崎空港が閉鎖されたという。 |
2001/08/19(日)
雲仙温泉での宿泊は宮崎旅館。広い庭園とゆっくり落ち着ける部屋。これまでに訪れた旅館の中でもとりわけ感じのいい旅館であった。帰宅後にはちゃんとメールで挨拶まで届いていたのには恐れ入る。メールによると女性経営者が三代に渡って経営されているそうで、細やかな心遣いの行き届いた宿だった。チェックイン13時、チェックアウト11時というのもオドロキ。もっと早く知っていたら、あちこち廻らずにココに直行していたところだ。後日、テレビドラマデータベースのデータを整理していると1976年から1978年にかけて放送されたテレビドラマ『花ぼうろ』(作・花登筐、出演・島田陽子)の舞台が雲仙温泉だったそう。まさかこの旅館がモデルとは思わないが確かに再訪したい旅館だ。 ★ブックオフ 熊本大津店(熊本県菊池郡大津町) フェリーで熊本に着くともう13時半。ここからひたすら57号線を阿蘇山方面へ向かう。道路は混雑していてなかなか前に進まない。途中、ロードサイドのうどん店に寄ったあと、ジャスコ大津店で衣料品の不足を買い込んだあと、向いのブックオフ熊本大津店に立ち寄る。店内は東京・大阪のブックオフと比べるとややくたびれた雰囲気。正直言って買いたい本があまりなかったが、せっかく来た記念に無理に2冊を見つけた。 ●西川のりお・著 のりおの事件簿 1985年、データハウス刊、100円税別 これで今日の古本屋めぐりはオシマイ。一路、阿蘇山へ向かう。相変わらずの渋滞だったがなんとかロープウェイ乗り場に到着し火口へ。わずか3分ほど見てそのままロープウェイでUターン。この時点で17時。ここから今日の宿泊地である湯布院温泉へ向かう。やまなみハイウェイという名称で親しまれた道路らしい。なかなか景観も美しいが、遅れているのであまり景色を楽しむ余裕がなかった。湯布院温泉に着いたのは19時近くになっていた。宿泊は湯布院・ことぶき、花の庄という宿。昨日の宮崎旅館がしっとりとした日本旅館だったのと比べると近代的な作り。従業員も現代風でドライな雰囲気だった。部屋に入り、テレビニュースを見ると台風が九州に向かっているとの報道が流れる。 |
2001/08/18(土)
九州旅行に出かける。長崎から阿蘇山を経て大分に抜けるコース。基本は観光だが、九州ははじめてでもあり、1日1店程度は古書店を廻ってみるつもり。『全国古本屋地図21世紀版』(日本古書通信社刊)を片手に、初日に訪れる店を機中でセレクト。レンタカーによる移動のため、基本的に訪れる古本店は駐車場が近くに完備しているところにした。 ★なずな古本店(長崎県大村市) ●赤星敬尚ほか・著 懐かしのTVアニメベストエピソード99(東映動画編) 年、二見WAiWAi文庫刊、価格不明 いずれも中身のある興味深い書目であった。このうち池田文雄氏は「スター誕生」(NTV)のプロデューサーだった方でこの番組にまつわる話を中心とした書籍。 ★川村書店(長崎県長崎市) ●マップル情報版42 長崎・島原・平戸 2000年、昭文社刊、743円税別 このあと、稲佐山に向かい、頂上で食事ののち下山。一路、諫早市へ向かう。長崎バイパス、長崎自動車道を経て諫早出口から一般道へ。諫早は市川森一の出身地であり同氏のドラマ『親戚たち』でも舞台となっていたところだけに通り抜けたかった。ドラマの町並みの記憶は薄れているのだが、タイトルバックの山々と同じ山影が遠景に開けている。 |
2001/08/17(金)
★淳久堂書店天満橋店(大阪府大阪市) ●九州・都市詳細・道路地図 2001年、昭文社刊、2,476円税別 ★八尾西武百貨店「大古本祭り」(大阪府八尾市) 大阪・八尾西武百貨店では20日までの予定で「大古本祭り」を開催中。夕方6時から大阪・八尾へ向かう。デパート古書市の規模としてはまずまず平均的な広さといったところ。閉店が近いこともあってか閑散としている。閉店時間まであと30分強しかない。大急ぎで棚をぐるっと廻り、放送、芸能関係の本をいくつか見つけることができた。残念ながら購入時に値札・出品店名を明記した紙の帯を外されてしまうため個々の価格が記録できなかった。先日の下鴨神社の古本祭りでも同様だったが購入した書目の価格が記録に残らないのは困ったものだ。なにか意図的な理由があるのだろうか。まさか税務対策ではないと思うが…。 ●吉田直哉・著 私のなかのテレビ 1977年、朝日新聞社刊 この中では吉田直哉氏の本が前々から探していた本で、新井和子氏の本は長年ドキュメンタリー番組を主体に活躍された同氏からみた放送史が綴られている。 |
2001/08/15(水)
週末から九州を旅行するため、旅行代理店で予約していたクーポンを受け取りに梅田へ。クーポンを受け取ったついでに、梅田地下街の萬字屋書店に立ち寄るが収穫なし。その足で、大阪駅前第三ビルの「古書のオギノ」他が並ぶ古書街に向かうが、シャッターが降りている。今どきお盆休みとは…と思いつつ、帰路に着く。 |
2001/08/14(火)
岐阜県垂井町での親戚の葬儀に向かう。時間があれば滋賀県内の古書店を廻ってこようかとも思っていた。帰省がはじまっているのか名神高速道路は混雑している。桂付近から京都東インター、さらに大津にかけて渋滞。 ★古書吉祥(神奈川県茅ヶ崎市) 古書吉祥より注文していたTBS社史が届いた。 ●東京放送社史編集室・編 東京放送のあゆみ 1965年、東京放送刊 3,000円 送料・980円、代金引換郵便で届いたが丁寧な領収書等を付けて下さっていた。背に若干のコスレ傷があるだけであとは美品。この値段は安い買い物であった。迅速な対応にも感謝したい。 |
2001/08/13(月)
昨日、申し込んだTBSの社史に関して、古書吉祥から早くも返事のメールが届く。しかももう既に発送してくださったとのこと。迅速な対応はありがたい。 昼間、岐阜県垂井町の親戚が亡くなったとの連絡が入る。明日、葬儀とのこと。急遽、向かうことにする。 |
2001/08/12(日)
朝から検索サイトやニュー源氏で以前からの探求書の表題を順次入力してみる。するとTBSの社史がヒットした。 ★古書吉祥(神奈川県茅ヶ崎市) ●東京放送社史編集室・編 東京放送のあゆみ 1965年、東京放送刊 3,000円 茅ヶ崎にある古書店のサイト。この古書店は、昨日の横浜そごうでの古書市にも参加されていたが、この本の出品はなかった。3,000円とは安い。状態がよく分からないし、注文フォームもない。果たして在庫がまだあるのかも含めてよく分からないがメールで申し込むことにする。 ★第14回下鴨納涼古本まつり(京都市左京区) 午後3時前からクルマで京都・下鴨神社境内・糺の森で開かれている古本まつりに、高速道路をぶっとばして行った。高速道路の通行料が往復3,000円に、現場付近にある駐車場の料金600円のしめて3,600円の費用がかかった。ほんの4年前この近くで3年間働いていただけに少しなつかしい。 ●並河亮・著 テレビ・ラジオの演出と台本 1965年、石崎書店刊 結論からいうと、収穫はほとんどなかった。 関西は映画・芸能関係の書物がなかなか出ない。あるいは出ても信じられないほど高値であることが多い。稀にちょっと珍しい本があるなぁと思って値付けを見ると考えられないほど高額なことが多い。一部の良心的な店を除けば、関西の古書店の放送・芸能関係の本の相場は総じて高い。明星、平凡、ザ・テレビジョンのバックナンバーなど、考えられないほど高額な値付けであきれてしまう。放送・芸能に関して東京との差を感じざるを得ない。 こういうことを書くと、「単にお前の価値判断と店の価値判断が違うだけじゃないのか」と思うかもしれないが、実際に東京の古書市で出ていた書目が関西ではずっと高い値付けだったりする。それを少なからず目撃しているのである。 例えば、山のようなところからまさに掘り出し物のように掘り出した雑誌「明星」にこんな高額の値付けが付いていても買う気が起こらないのである。確かにこの値で買う層はこの世に存在するとは思うが、その層は、この下鴨神社の古本まつりにそれが出品されているとは知らない層である。 無理に買ったせいか、上記の購入書の中にもすでに入手済みのものが多々含まれていることに後日気づいた。 |
2001/08/11(土)午後
簡単な食事ののち、JRで新宿へ。これで朝からぐるりと一周廻って新宿に戻ってきたことになる。小田急百貨店で開かれている古書市の会場へ向かう。 ★新宿小田急百貨店 古本掘り出し市(東京都新宿区) ●佐々木甚一・著 テレビ芸術 1959年、パトリア書店刊 1,000円 ★ブックオフ荻窪駅北口店(東京都杉並区) 荻窪に着いた頃には4時前であったが、空模様も悪化。ポツポツと雨があたる状態だった。とりあえず北口駅前にあるブックオフ荻窪駅北口店に向かう。 ブックオフを出たら大粒の雨が降っていた。とりあえず雑貨店で傘を購入。予定ではここから徒歩7分という象のあしという古書店に向かう予定だったが、傘を差してもビショビショに濡れることは必定である。店の構えは未知なので分からないが一般的には均一棚などはすべて引っ込められているだろう。雨も止むかとしばらくミスタードーナツで時間をつぶしてみたが、どうもなかなか止みそうにない。疲れもたまっているので、今回は象のあしへ向かうことは断念。 ★ささま書店(東京都杉並区) 気を取り直して荻窪駅南口側にあるささま書店に向かう。 ★キノコノクニヤ書店(東京都新宿区) 荻窪界隈での古書店めぐりはこのぐらいにして、ここから地下鉄東西線直通電車で高田馬場に向かう。キノコノクニヤ書店は、高田馬場からやや離れた早稲田通りから脇にちょっと入ったところにあった。小松克彦氏主宰オフィスK21のすぐ近くだ。店内は割と広い。 ●文藝春秋1989年12月臨時増刊号 スタア・早田雄二の世界より 1989年、文藝春秋刊 600円 ★八重洲古書館(東京都中央区) キノコノクニヤ書店を離れ、JR高田馬場駅からコインロッカーに荷物を入れているJR新宿に戻り、そこから東京駅に中央線で向かう。これで古書店めぐりは一段落となる。 ★八重洲ブックセンター(東京都中央区) さらに時間があったので八重洲ブックセンターに向かう。そこで列車内で読むための新刊書を購入。 ●岡崎武志・著 古本屋さんの謎 2000年、同朋舎(発行)、角川書店(発売)刊 1,500円(税別) 本日の猟書活動はようやく終焉。書籍の購入費用は合計していないが恐らく5万円近く要したのではないか。生まれて以来、これほど大量の書物を購入した日はなかった。 |
2001/08/11(土)午前
★朝、9時過ぎにチェックアウトし、JR新宿駅から予定に従って横浜そごうに向かう。 ★横浜そごう「第29回古書籍大即売会」(横浜市西区) ●芦田伸介・著 ほろにがき日々 1977年、スリーセブン(発行)、勁文社(発売)刊 500円 全体の印象として、映画関係の出物が多かったように思う。キネマ旬報の戦前の合本などが並んでいる。ひょっとすると地元となる松竹大船撮影所の閉鎖で関係者からの出物があったのかもしれない。 これだけ古書を購入するととてもではないが自宅まで抱えて持って帰るというわけにいかない。これらの古書はすべてカウンターで自宅配送をお願いしている。送料は700円から900円程度だ。以前はこのサービスを知らなかったため、重い荷物を抱えて帰ったものだが、使わない手はない。配送の日数も早く、2日程度で到着する。配送伝票の書き方で各古書市の取り扱いの違いに気づいた。伊勢丹は配送伝票とは別に明細書を用意し、そこに一件ずつ書名を手書きで書き込む。安い本であっても一つずつ律義に書き込んでくれる。受付カウンターではかなりの手間になっている。今回廻った古書市でこの方法をやっているのは伊勢丹だけだった。他の古書市は配送伝票の本票に単に「古書 ○冊」と書くだけ。デパート古書市の代表格でノウハウがある伊勢丹古書市らしい対応だと思った。配送していただくこちらにとっては伊勢丹のやり方が丁寧でいいと思うが、あれだけ面倒だと気軽に配送を頼みにくいかもしれない。 ★川口そごう「第15回大古本市」(埼玉県川口市) ●原四郎・編 読売新聞風雲録 1955年、鱒書房刊 不明 伊勢丹、横浜そごうと比べると規模は小さい。いわゆる稀覯本の類いはないが、その辺のスーパーで開かれている単純な古書ワゴン市の類いとは一線を画して目をひくような書目が多い。一番目をひいたのが岩波書店発行の現役本3冊500円コーナー。岩波文庫、岩波同時代ライブラリー、岩波現代文庫、岩波新書が3冊で500円で並んでいる。しかも新品同様なのだ。特定の書目が沢山出ていたりする。岩波は委託制ではないのでどこかの新刊書店が売却した可能性がある。 古書市を終えると13時半を廻っていた。そういえば朝から何も食べていない。ぐるりと見渡しても適当なお店がない。川口そごう内の店は昼食に向いた手ごろな値段の店がほとんどない。そこで外に出て一番、目に付いたファースト・キッチンでハンバーガー等を口にした。 この日は長いので午前の部でいったん「了」とします。 |
2001/08/10(金)
★今日はサイト関連の打ち合わせで東京へ。明日まで東京に滞在して開催中のデパートでの古書即売会を片っ端から制覇するのが主目的だったりする。 ★まず、表向きのメインの用事であるジャストシステムさんを訪問。銀座線青山一丁目で降りるとそこはすぐにジャストシステムの入っている青山ビルヂングだったりする。 ★新宿伊勢丹古本市(東京都新宿区) ホテルに荷物を置くとすでに時間は17時少し前。早速、目的の古書即売会のひとつである新宿伊勢丹で開催されている「新宿伊勢丹古本市」に向かう。 ●日本テレビ放送網社史編纂室・編 大衆とともに25年 沿革史・写真集二冊 1978年、日本テレビ放送網刊 8,000円 さすが人気・評価とも高い古書市だけあってテレビドラマ、芸能関連本の充実も見事なものであった。この中でも「大衆とともに25年」は日本テレビの社史で以前から欲しかった本だけに大きな収穫となった。8,000円とは高い気もするが、以前購入した毎日放送、朝日放送の社史がいずれも1万円を超えていたことを考えると安いと思った。 さて、伊勢丹での猟書を終え、ホテルに戻るともう18時を過ぎていた。19時からは「テレビドラマデータベース」でご活躍の諸氏と歓談する予定になっている。部屋で少し一服してから会場へ向かう。場所は前2回のオフ会で使用した梟門(きょうもん)というお店。もともとは小松克彦氏が教えてくれた店だ。 会場ではもう旧知のような方々と楽しい会話に花が咲いた。 ●旅 2001年9月号(JTB刊) 小松氏はテレビドラマ本や演劇に関する仕事を手がける以前からガイドブック、紀行文にも執筆を行っておられた。一見、全く異分野の仕事のように思えるが、考えると芝居というものは本来、旅につながるものであるから、共通性も感じられてくる。小松氏の文体はこの種の紀行文にも合っていることが分かる。 集いの方は、二次会をもって一応の解散となった。あまりにゆるゆると話ながら帰路についたため、新宿駅で目の前で自動券売機の電気が消えてしまった。終電がすんでのところで出てしまったのだ。女性の皆さんはやむを得ずタクシーで帰られました。 タクシーを見送り、ホテルに戻って、家から読書用に持ってきた本を繙いてみた。先日、購入した井上ひさし「ブラウン監獄の四季」をベッドで横になりながら読んでいると、な、なんと、鼻毛が2本、出てきた。しかも紙に植え付けられたようにのびている。う〜ん、気持ち悪い。一気に読書意欲が失せてしまった。おまけに裏表紙の内側にブックオフの値札が残っていた。なんとブックオフの値札には400円の文字が!おいおい、私が買った古書価は1,000円だよ。まぁ前の値札が残っているのは古本ではよくあることなのだが…。 というようなことがあり、一挙に読書意欲は失せて就寝することに。時刻は深夜3時半だった。皆さんは無事帰れたのかなと思いながら眠の底に。さて明日はたっぷり猟書するぞと。 ★ということでうつらうつらしながら翌日の猟書ルートを頭の中で確定させた。なにせ明日中に首都圏で開催中のデパート古書即売展を一挙に制覇しようと思っているのだ。念入りに考えてみた。その結果、次のようなルートを結論とした。 新宿駅(セントラルホテルチェックアウト) いかがだろうか。考えてみただけでも強行軍が予想されるルートだ。東京から神奈川に行き、さらに埼玉県まで行ってから都内をまわるというこのルート…。果たしてこの予定どおり行くかどうか。ちょっと心配。 今回の古書店めぐりの「デパート古書市制覇」以外の目的としては、荻窪駅のささま書店に行ってみるということが挙げられる。この書店は古書関係の執筆が多いフリーライターの岡崎武志氏があちこちでココの100円均一本の棚を推奨しているので一度行ってみたくなった。 |
2001/08/07(火)
★オヨヨ書林(東京都国立市) 土曜日に注文を出したネット上のオヨヨ書林から書物が届いた。 ●「週刊TVガイド」1982年11月6日号 臨時増刊 テレビ雑学事典 1982年、東京ニュース通信社刊、1,000円 いずれもわりと状態のよい本で、その上内容的にも貴重。「ブラウン監獄の四季」は井上ひさし氏の放送作家時代の状況を語っている貴重な本でした。文庫化もされているけれど版元品切れの模様。 |
2001/08/06(月)
★土曜日に注文を出したネット上のオヨヨ書林から在庫アリとのメール連絡。当サイトをご覧下さったそうで、激励のメッセージを添えて下さっていた。ありがたい。 ★神保町の中野書店から「古本倶楽部」第122号が送られてきた。今回は「在庫だより」のためページ数は少なかった。 ★さて夏の古書即売会シーズンが到来。確認済みの今月、東京・大阪の百貨店他で開催される古書即売会は以下のとおり。 ●東京およびその近郊 ●大阪およびその近郊 このうち何軒かはひやかし半分で来訪するつもりだが、果たしてテレビドラマ関連書にめぼしい出品はあるのだろうか。もともとテレビドラマ関連の書物はまだまだ収集対象としている人が少なく、しかもテレビドラマの放送がはじまったのが1953年だからそれ以降の出版物が中心となる。 ★このコーナーを設けて早速何通か反響のメールをいただきオドロキました。継続は力なりということで更新頻度は今後は段々と減っていくと思いますがいつまでも長続きするコーナーにしたいと思います。 |
2001/08/05(日)
★今日はクルマでブックオフ4店(大阪泉佐野羽倉崎店、泉南店、堺陵南店、新金岡店)を巡回。今回で大阪府下のブックオフの淀川以南は全店来訪したことになる。 ★ブックオフ大阪泉佐野羽倉崎店(大阪府泉佐野市) りんくうタウンに近いこの書店は当初あまり期待していなかったが予想以上に収集対象の書物が充実していた。店はやはり閑散な土地柄で比較的すいていたように思う。その分、品揃えはよいものが多く、今回入手した「NHK大河ドラマ・ストーリー 北条時宗 後編」などはまだまだ新刊書店店頭を賑わしている書物である。それが200円で何冊も置かれてあった。また100円均一コーナーも充実していておすすめの店。 ●NHK大河ドラマ・ストーリー 北条時宗・後編 2001年、200円 先の羽倉崎店から8キロほど南下したところにあるブックオフ。訪問時、店内の客は多く活況であった。その反面、先ほどの羽倉崎店とは打って代わって収集対象の書物が少なかった。また100円均一コーナーが少なすぎた。 ●季節が変わる日 山田太一・著 1982年、大和書房刊 100円 このうち、「季節が変わる日」はすでに所有しているような気もしたが100円ということで念のため入手した。最近、ブックオフには倉本聰、武田鉄矢の本がよく出回っているがこの店も同様で、倉本本、武田本をそれぞれ1冊ずつ入手。 ★ブックオフ堺陵南店(大阪府堺市) 二回目の来店。広い店内でコミックが充実。前回来訪時にたくさん並んでいたNHK大河ドラマのムック本がすべて消えている。あまり収穫はなかったが橋田壽賀子・著「こころ模様」は存在を認識していなかった著書。このうち目黒考二「活字三昧」は帰宅後パラパラと見たところ、すでに読んだことがある気配。たぶん文庫本で入手ずみなのだろう。 ●こころ模様 橋田壽賀子・著 1985年、毎日新聞社刊 100円 ★ブックオフ堺新金岡店(大阪府堺市) ここも二度目の来店。私がはじめて訪れたブックオフがここ。会員カードもここで作った。前回はあまり大した収穫がなかったのだが、4ヶ月ぶりの来店で予想以上の収穫があった。 ●ひと恋しくて 余白の多い住所録 久世光彦・著 1998年、中公文庫刊 100円 自宅に帰ると、「新・源氏物語」からメールが届いていた。それによると、古書湧水館が目録を更新し、テレビ史関係が増加したとのこと。古書湧水館については以前、テレビドラマおよび演劇関連の書物をネット上で購入したことがある。その際も丁寧な対応をしていただき、今後テレビ関係の書物が入ったら目録に載せましょうという趣旨のことをおっしゃってくださっていた。今回のテレビ史関係書の増強はそのためなのだろうか。いずれにせよ映画、テレビ、演劇関連の古書を探すならこの古書店のサイトは見逃せないだろう。 |
2001/08/04(土)
★ブックオフ東大阪布施太平寺店(大阪府東大阪市) クルマでブックオフ東大阪布施太平寺店へ。 以下、いずれも100円 ★自宅近くの新刊書店で「日経エンタテイメント」新号を見かける。 ★ネット販売 ●和田勉「ドラマ人間テレビ語り」(講談社1980) 1,000円 |
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