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書籍「視聴率の正体」(ビデオ・リサーチ・編、1983年刊より
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今、辛口のドラマが「おもしろい」
1983年春にフジテレビから放送された『早春スケッチブック』というドラマがあります。山田太一脚本、山崎努、岩下志麻主演のこのドラマは、深く考えることもなく、一見平和にくらしている現代日本の平均的日常生活の中に、こんなことでいいのかとグサッと問題をつきつけた辛口のドラマでした。
83年2月の「視聴者のテレビ番組評価調査」の結果をみると、番組好感度を示すQレイティングは全体で72.3です。性別・年齢別でみると、一番テレビをみない20〜34歳の男女のQレイティングがもっとも高く、84.6%です。
そして、「おもしろい」という感想が、全年齢を通じトップを占めています。「おもしろい」という中身は、人さまざまでしょう。しかし、いい加減に生きるな、もっと考えて生きようという主張を具体的な問題を通じて展開する、辛口のドラマをとにかく、「おもしろい」とみる人が多いことは、考えさせられます。視聴者がドラマに求めているものが伺える気がします。『早春スケッチブック』の世帯視聴率は7.9%でした。
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