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テレビドラマを語る映画評論家の功罪(2007/01/06)

 最近は映画評論家や映画ライターの中にもテレビドラマを語る人が増えてきているようです。映画ライターですから本来であれば映像を語ることに長けた方々のはずですからそういう視点からのアプローチがあればテレビドラマ批評も活性化しそうです。

 ただ、こういう映画系のライターさんの中には恐らくテレビドラマを「新しい食い扶持」程度にしか考えていない人もいるようにも思えます。

 また彼らの多くの傾向として唯一、惜しむらく点は、テレビドラマ評価のスタート地点が『踊る大捜査線』にあるような感覚をお持ちだというところでしょう。

 率直に申し上げて、我々のように以前からテレビドラマに馴染んでいる者にとって、『踊る大捜査線』は確かに「良くできたドラマ」だとは思うものの「ドラマ史を変革するほどの作品でもない」という程度の評価だと思うのです。ところが彼らにかかるとどうも、「『踊る』をきっかけにようやくテレビドラマも評論の対象となり得たのだ」という論理が根底にあるようなフシがあるのです。恐らく映画評論家がテレビドラマを批評の対象だと気づいたきっかけとしてこの作品は大きな役割を果たしたのかも知れませんが、それは単に彼らがそれまで迂闊だっただけではないでしょうか。それを一般論にしてしまう誤りを犯しているように思えてならないのです。

 もちろんこれは全般の傾向でありすべての映画評論家がそうだといっているわけではありません。そういう単視眼的な視点ではない優れた「テレビドラマを語る映画評論家」もいるわけなのですが。

(初出:2007/01/06 某SNS内への書き込みより。2007/01/16加筆修正)


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