海べのミッション・スクールを舞台に、青年教師と女子生徒の恋愛を通して健全な愛のモラルを描いたユニークな青春小説、若杉慧原作の「エデンの海」をテレビ・ドラマ化して送る。明るい夏の海べの風物の中に躍動する青春を詩的なムードの中に描き出そうとするもので、８月上旬、約10日間にわたって内房富浦海岸でロケを行った。【以上、読売新聞1962/08/30付より引用】「武田ロマン劇場」（放送期間1961/10/12～1963/04/11）の一編。「日本テレビ三十日夜のロマン劇場『エデンの海』前編（若杉慧原作・有高扶桑脚色）は、海べのミッション・スクールを舞台に、青年教師（井上孝雄）と個性的な女生徒（黛ひかる）との恋愛をテーマにした青春ドラマ。テンポが速いので若さが出て快くおもしろかった。天真爛漫という面では満点の黛だが、問題を起こす奔放さという面ではちょっとガラではないように思えた。ロケ地の富浦は私の思い出の土地だけになつかしかった。ここは戦前、要塞地帯で検閲なしの撮影ができなかったことを思うと今昔の感があった。【この項、読売新聞1962/09/03付「放送塔」より引用（投稿者：東京都北区・杉（28歳）】」【役名（演技者）】清水巴（黛ひかる）、南条（井上孝雄）、中西校長（外野村晋）、奥田マザー（宝生あやこ）、大島（遠山金四郎）、福井（穂積隆信）。