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ドラマ 詳細データ講道館物語

勝田久の自叙伝に本作に触れている箇所がある。「阿木翁助先生からのお電話だ。「勝田君、今ね『講道館物語』って台本書いているんだけど、君でなきゃって役が出てきます。やってくれる?」「ハイ!ハイ、いつもいつもありがとうございます。最後は無残に殺される役でもなんでもやります」「ガハハハハ、今度の役は姿三四郎です」「エッ!今、姿三四郎とおっしゃいましたね。本当ですか?」「君にウソ言ってなんになる。ガハハハハ。本名は西郷四郎っていうんです。今度の作品は実録でいきますから、西郷四郎です」「ハイ、ありがとうございます」「あの人はね、君みたいな小柄な人だったけれど、〝山嵐〟という技を使って、大きな男どもを片っ端から投げ飛ばしたそうなんです。君もそれでいってください。NTV(日本テレビ)のほうから連絡があると思いますから、よろしく」すぐNTVから連絡があった。講道館に通ってくれとのこと。例の〝山嵐〟の技を習得してこいということらしい。僕はいそいそと柔道着を肩にかけ、講道館に向かった。投げられても投げられても、スッと立ち上がり相手の胸ぐらを捕え次の動きへと移る。ドラマでは、毎週山場がある。暴漢に取り巻かれて、次々と襲いかかられてしまう。その暴漢どもを次々と投げ飛ばし、蹴散らしていく西郷四郎。ドラマの稽古の前の時間は、決まって柔道の稽古がある。といってもまだ受け身の稽古ばかり。僕が投げる。相手の黒帯先生が投げ返す。僕がその足を払おうとする。そのときだ。僕の体が空中にスーッと浮いた。「タァーッ!」という鋭い気合とともに、僕の体が宙高く舞い上がり、飛行物体となって「ヒャーッ!」という間に、どすん。「ハイ、これが山嵐で~す」と、黒帯先生。奥からは「よし、一本!」という声。講道館館長・矢野誠五郎役の松本白鶴(当時、松本幸四郎)さんだ。歌舞伎界の大御所である。豪華な配役だ。テレビの配役は年々豪華になっていく。生放送だから、失敗は許されない。第一回の本番。五、六人の男をポンポン投げ飛ばした。悪者どもは上手に投げられて飛んでいく。実はその男どもは、あの講道館で僕をポンポン投げてくれた師範だったのである。【この項、文:勝田久氏(勝田久著「昭和声優列伝」(2017/02/24、駒草出版刊)より引用)】」【参考文献:勝田久著「昭和声優列伝」(2017/02/24、石川順恵・坊野之子・田島マチオ企画編集、駒草出版刊)】
キー局 NTV 放送曜日 放送期間
放送時間 放送回数 連続/単発 連続
主な出演 勝田  久松本幸四郎八代目松本幸四郎二代目松本純蔵五代目市川染五郎初代松本白鸚)、
主な脚本 阿木 翁助
局系列 NNN

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