精神薄弱児がその姉をはじめとする周囲の温かい愛情にはぐくまれて、しだいに自分の生きる道を発見していく姿を描く。太郎は知能の遅れた子どもだったが、普通の人間にない心の美しさがある。姉の美代子は太郎が哀れでならなかった。しかし、太郎がいるために縁談のこわれたことも再三あった。しかし、美代子は太郎が彼なりに一つの生きる道を見いだすまではと結婚のことも考えない。そんな彼女の前に自動車セールスマンの三国が現れた。三国は太郎のことにも十分に理解と同情をもっている男性的な青年。美代子はひそかに彼に心をひかれていった。【以上、読売新聞1961/01/27付より引用】【役名（演技者）】川口太郎（富田洋）、その父・孝太郎（花布辰雄）、姉・美代子（八潮悠子）、おば・由子（平井岐代子）、婆や（岡崎夏子）、ブロック工場主（藤田浩二）。【参考文献：Yahoo!オークション】