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ドラマ 詳細データ奇妙な一日

30分ドラマの枠の中で、実験的な意欲作を発表してきたこの番組の11回目。今夜はモーパッサンの短編「家庭」を、現在の日本におきかえた植草圭之助の脚本、島村正敏の演出でおくる。「モーパッサンの作品の中にある、人間のエゴというか、自分の気のつかない残酷さ、意識してないからことさら残酷さがいっそう強くうきぼりにされる。そういったものに強く心をひかれたのです」と島村ディレクターは、モーパッサンをとり上げた理由を語る。そして「現実社会の中で自然に一つのワクを作り、そのワクの中にはまりこんで、そこから飛び出せないでいる人間というテーマは、いまの日本のどこにでも見られる現象ではないでしょうか。その意味でも、モーパッサンの作品は、現在の時点でも十分に意味を持つと思います」と主張する。原作は二日間の物語だ。主人公は海軍省の下級官吏。もう30年以上もつとめながら、一向にうだつが上がらない。母親はもう90歳だが、いまだに元気ものだし母親っ子の彼はすべてのことで母親のいいなりだ。その母親が突然死んだ。こんどは彼は女房のいいなりになって、自分の姉妹に遺産をとられまいと母親の持ち物をかくすことに精を出す。ところが、検視の医者がきたとき母親は息をふき返す。彼はふと二日間役所を無断欠勤したことに気がついておどおどというのだ。「課長にどういいわけをしようか」。ドラマでは、原作の2日を1日のできごとにしている。そして、演出ポイントを、母親(日高ゆりえ)、女房(富田恵子)、課長のいいなりで、全く自主性のなかった男(千葉信男)が、母親が死んでなにか自分でしようとしたとき、はじめてしたことは、母親の持ち物をかくすことだったという点にしぼっている。「千葉さんの性格がちょっと主人公とにているし、彼の持っているおおらかさは、この極端に残酷な話とアンバランスだが、そこになにか計算できないおもしろさが出たと思う」と島村さんは語っている。【以上、読売新聞1964/06/18付より引用】番組「30分劇場」に対し、第2回ギャラクシー賞芸能部門が贈られた。
キー局 NTV 放送曜日 放送期間 1964/06/18~1964/06/18
放送時間 22:30-23:00 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 30分劇場(第11回)
主な出演 千葉 信男日高ゆりえ入江 洋佑入江 洋祐)、富田 恵子
主な脚本 植草圭之助
主な演出 島村 正敏嶋村 正敏
原作 モーパッサン「家庭」
局系列 NNN

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