村雨一郎（中村雅俊）は父・太郎（伊東四朗）の営むラーメン屋台で「出張弁護いたします」ののぼりを立て、地域の人たちの相談に忙しい。ラーメン屋台の方も人気は上々で、テレビのグルメレポーター（彦摩呂）が取材に来るほど話題になっていた。ある夜、そこへ駆け出し弁護士の頃に一郎が世話をした風間英里子（羽田美智子）が、13年ぶりに一人息子を連れて訪ねてきた。アメリカで弁護士として働いていたが、ある案件を頼まれて帰国したのだという。懐かしくも、突然の訪問に驚く一郎。その頃、衆議院議員の岡崎（大林丈史）が突然入院した。しかしその本当の理由は城宮建設との贈収賄疑惑から逃れるためではないか？　とのマスコミからの追求がされていた。病室で打ち合わせをしていたのは、秘書と風間英里子だった。英里子は岡崎議員の疑惑を晴らすために雇われたのだった。その後、岡崎議員は会見を開き、入院した理由は横浜の屋台で食べたラーメンのせいで食中毒になったからだ、と説明した。それはまさに村雨父子の屋台のことだった。それを受け、屋台には報道陣は押し寄せるわ、保健所の職員が調べに入るわで大騒ぎとなった。おかげで客は一人として寄りつかなくなった。そんな時、英里子がまた訪ねてきた。「岡崎議員がここでラーメンを食べた」と証言してほしい、と太郎に言うが、来た客の顔をすべて覚えている太郎は、そんなことはできないと断る。そこへ保健所から「おたくのどんぶりから黄色ブドウ球菌が見つかった」との連絡が。屋台は正式に営業停止を言い渡されてしまう。「これは、ハメられたかもしれんぞ」と一郎に話す太郎。ある夜、近所の人が二人を捜して駆け込んできた。屋台が燃えてるという。急いで駆けつけると、確かに炎が上がっている屋台！　必死に消火するが、そこへ刑事が駆けつけ、太郎に任意同行を申し入れた。城宮建設の松島氏が遺体で見つかったという。しかも、その発見現場近くで太郎と松島氏が話していた、という目撃証言があったというのだ。ここには何か裏がある、と感じながらも謎が解けない一郎と太郎。太郎は警察に連れて行かれ、屋台は燃えてしまった…。一郎は謎を解くために、亡くなった松島氏の妻・喜美枝（市毛良枝）を訪ねるが…。【以上、フジテレビ広報資料より引用】