第46回ギャラクシー奨励賞（月間賞）受賞作品。『黒部の太陽』美術チームに対し、東京ドラマアウォード2009特別賞が贈られた。2010年エランドール賞新人賞受賞（志田未来）対象作品。「北アルプスの黒部峡谷に巨大ダムを建設する世紀の難工事。立場を越え、それぞれが命をかけた男たちの戦いを描く真実の物語だ。２夜連続計５時間の長尺で、40年ぶりの映像化に挑む。大町トンネル掘削を任された熊谷組下請けの倉松仁志親方（香取慎吾）。不屈の精神と行動力で「土木屋の戦争」に立ち向かう。ダム造りのプロ、関西電力の滝山薫平建設事務所次長（小林薫）が今回ばかりはとためらった。その予感が的中。もろい岩盤である「破砕帯」にぶつかり、最大の危機が訪れる。なぜ再映像化が40年間なされなかったか。逆になぜ今、映像化を試みたのか。その解が分かる作品に仕上がった。暗黒のトンネルを抜け、太陽に映えるアーチ型ダムからの放水を見る者は、彼らが命がけで夢見た「未来」に、自分が立っているのを実感するだろう。【この項、文・柏木友紀氏（「朝日新聞」2009/03/21付「試写室」より引用】」当初は関西電力社長役で原田芳雄が出演予定であったが、大腸がん手術のため降板、中村敦夫に交代した。