2006年に公開された映画『ヅラ刑事』（づらでか）のテレビドラマスペシャル版。本編開始前に、河崎実監督、映画版『ヅラ刑事』の内容を紹介する165秒のコーナーが放送された。【以上、文・練馬大根役者】「場末の警察、花曲（はなまがり）署に八人の刑事（でか）がいた。ヅラを投げて敵を倒すヅラ刑事、EDのED刑事、ヌーブラを投げて敵を倒すヌーブラ刑事、大量の汗を噴出し、敵を攻撃するデブ刑事、背は低いが怪力無双のチビ刑事、オヤジギャグが得意のオヤジ刑事、すぐ女をとりこにするイケメン刑事、出署してこないニート刑事。彼らは捜査課長面堂の下、その強烈な個性で、今日も凶悪犯に立ち向かって行くのだ。【この項、番組冒頭ナレーションより】」「花曲署の源田初男（モト冬樹）は通称「ヅラ刑事」。「現行犯逮捕の件数は警視庁始まって以来。迷宮入り寸前に解決した事件は数知れず」という敏腕刑事だ。源田が所属する捜査課には、課長の面堂啓介（中野英雄）を筆頭に、源田、ED刑事（イジリー岡田）、通称デブ刑事・宇川厳太（ウガンダ・トラ）、通称チビ刑事・鍋屋寛一（なべやかん）、通称オヤジ刑事・大矢治五郎（浜田道彦）、通称イケメン刑事・池田麺次郎（桐島優介）など、個性的な刑事がそろっていた。ある日、花曲署管内の高級ブランド店で強盗事件が発生する。源田とイケメン刑事が店長（森田勉）に犯人の様子を聞こうとするが、店長は源田の顔を見た瞬間、強盗だと叫んだ。当惑した源田が店の外を見ると、野次馬のなかに自分とうり二つの男がいた。逃走する男、追う源田。最後には、特殊能力を備えたヅラ同士の激しい戦いになるが、源田はかろうじて勝利する。ニセヅラ刑事のマスクを外すと、男（林家ペー）は正気を取り戻した。男は、カツラがいきなり頭におおいかぶさってきた、その後の記憶がないという。そのとき、男のカツラがひとりでに動きだし、いずこともなく飛び去ってしまった。署に戻った源田たちの前に、テロリストやスパイを担当する警視庁公安部外事四課の刑事・空本（むなもと）明美（北川弘美）が現れた。空本は源田を逮捕してしまう。反発する刑事たちともみ合いになったとき、空本はヌーブラを投げてイケメン刑事を苦しめる。空本はヌーブラを武器に戦う「ヌーブラ刑事」だったのだ。空本はブランド店強盗容疑で取り調べを始める。源田はその同時刻に自分と同じ顔をした男が、まったく別の場所で痴漢をしていた様子が、監視カメラに写っていた事実を知らされる。それだけでなく、ここ数週間に起きた未解決事件の犯人は、みな源田と同じ顔をしていた。空本が源田を逮捕したのは、ほんとうの敵をおびき出すためだった。源田はひらめく。カツラが人間を操っているんだ…。自分のカツラをつくった仁多博士（ドクター・中松）なら何かを知っているかもしれない。ところが、取調の記録用PCは、謎の秘密組織「ヅラッシュ」につながっていて、ふたりの会話は筒抜けだった…。【この項、文・練馬大根役者】」車輌・松尾　大輔、桐生　孝行、池田　純一、三好　功城。ロケ協力・須賀神社、ブランド王ロイヤル、ホテルモントレ横浜。協力・映像通信（OPでは整音）、オンアンドエフ、ケイエスプロジェクト、ダスト、テアトルアカデミー、東宝コスチューム、バンタン映画映像学院、山田かつら、DHC、MTO、NPO法人パートナーズシップきさらづ。【データ協力・練馬大根役者】