成田望（水谷豊）は、弁護士。妻の柚子（床嶋佳子）は裁判官をしている。植木屋を営む妻の父・松木辰蔵（藤岡琢也）や咲子（大空真弓）も、早く孫を作ってあとを継がせたいというのだが、柚子は、地方勤務のため、望と顔を合わせるのも一週間に一回あるかないかという状況では、期待にこたえるのは難しい。望は今日も、離婚・親権調停で母親側の弁護をしていた。いつまで話しても結果が出ない夫婦に、次回は判事に結論を出してもらおうということにして家に帰る。その日の夜、久しぶりに帰ってきた妻が、帰ってくるなり、望にある書類を見せる。「非常勤裁判官募集」の書類だった。これまでのように裁判官は裁判官、弁護士は弁護士という職分を守るだけでなく、みんながトータルに法に携わった方が良い裁判ができるのではという法曹一元化に向けた制度だと柚子は言う。書類によると、「資格は弁護士経験５年以上、裁判官業務は一週間に一度」。となると、いま担当している仕事にも影響はなさそうだ。それに、夫婦で裁判官をしている場合、勤務地も近くにしてもらえるという。それなら、何も迷うことはない、すぐにやってみようということで、望は「非常勤裁判官」、すなわち、弁護士をしながらの「パートタイム裁判官」になった。望は形から入るタイプ。弁護士のときは普通のスーツ、裁判官のときはチェックのスーツと決める。初仕事は「腐葉土撤去要求申立事件」。翻訳家・若杉秀人（三浦浩一）の家の庭で異様な臭いを放つ腐葉土があり、野瀬志摩子（筒井真理子）ら、近隣の住民から、撤去の要求が出ているのだ。早速、調停のため両者の言い分を聞く。【以上、TBS広報資料より引用】撮影協力：銚子フィルムコミッション、東京コンピュータ専門学校、コモディーイイダ。【役名（演技者）】成田 望（水谷豊）、成田柚子（床嶋佳子）、松木辰蔵（藤岡琢也）、松木咲子（大空眞弓）。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】《4:3》