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ドラマ 詳細データぼうふら紳士

何でも引き受けてやろうというサービス業を始めたことから展開されるコメディー。松木ひろしがまだ脚本家ではなくフジテレビの演出スタッフだった際の作品で途中から脚本家としてデビューすることになった作品。データ欄記載の放送枠は第26回(1960/10/30放送)までのもので、第27回(1960/11/03放送)以降は木曜21:15~21:45に移行。「開局して三、四年経った頃、三十分の連ドラをやれと云われた。四人組の何でも屋(今の便利屋)の喜劇で、音楽は未だ無名に近かったいずみ・たくを起用。タイトルは『ぼうふら紳士』と決まり、脚本を当時は売れっ子の岡田教和と津瀬宏の二人に頼んだのだが、これが間違いの始まり……。岡田(故人)は菊田一夫先生の直弟子で、かなりのイケ面遊び人。(ロミ山田との結婚披露宴では、アトラクで黒人ストリッパーを全裸で踊らせ、我々参列者を唖然とさせた)そして、仕事は師匠譲りの遅筆。津瀬の方は飲んべ(何年か後死んだが、それも酔ってバアの階段から落ちた為)の上、左手で書く(右は手首から先が無かった)のでこれも執筆は超スロー。ドラマは何とかスタートしたが、不吉な予感も消し去れなかった。当時のドラマは勿論ナマ放送。(因みにビデオテープは一本百万円で、オイソレとは使わせて貰えなかった)オン・エア前日は本読み、立稽古。本番当日は昼頃スタジオに集まり、建て込まれた幾つかのセットを移動しながらリハーサル。最後にノン・ストップのカメリハを通し終えてタバコに火をつけると、もうオン・エア開始の七時の直前――。スタート後、台辞や段取りでトチって時間が延びると、エンディング無しの尻切れトンボに終ったり、逆に早く終り過ぎて白身の画面が何十秒も続いたり――は日常茶飯。何や彼やでやっとスリリングな三十分が終ると、体重が三キロも減った。何回目かを放送し終わった頃、早くも不安は適中した。次のオン・エアが近づいても、一向に脚本が届かない。前日の昼、夕方になっても――だ。夜になると、スタッフもパニクって苦情が殺到した。「どんな衣裳用意します?」「セット、間に合わねえよ、もう。」その時、教和(ノリカズ)のマネージャーが紙袋を持って入って来た。所が、袋の中身はシーン1だけ。原稿用紙でたった三枚……!? 衝撃と怒りを抑えて電話すると、「ゴメンな。オレ、病気でさ。脳ミソにスが入っちゃって、台辞が思い浮かばないンだ。」「ナ事云われても困るよ。明日の放送どうすンの?」「代り探してよ。次はオレ、ガンバる。」仕方なくツンベ(津瀬)を探すが、相変らず飲みに出て行方不明。この侭では、フジ初めての「放送に穴を開けたディレクター」として、歴史に名を残してしまう。それだけは嫌だ。とすれば、此処は究極の奥の手を使うしか無い。本を自分が代筆するのだ……!その夜、東の空が白む頃まで掛ってやっと書き上げた原稿を渡すと、それからはスタッフ全員がコマ落しの映画みたいに猛スピードで動き廻り、昼の稽古の開始時刻までに略々準備を完了させてしまったのである。ミラクルとしか云い様がなかった。然し、ホッとしたのも束の間で、ハプニングはまだ続いた。脚本を待って一晩中飲み続けて居た主役の三井さんが、ベロベロの宿酔で舌がもつれ、台辞がぜんぜん聞きとれないではないか……!?慌てて彼の台辞を凡て小金治師匠に振り替え、三井さんは、「ああ。」「そう。」「その通り。」なんて合槌を打ってるだけで本番終了。ムチャクチャだが、これでもドラマとして通ってしまうのだから、今考えると何とも不思議な「良き時代」だった。脚本岡田教和――で放送したから、ギャラ(三万円)は労せずして彼の懐へ。(流石に断るかと思ったが、ノリカズは大喜びだった)当時、フジTVの給料も三万円だったから、フと気がついた。一ト月に一日、三十分ドラマ一本書くだけで月給分が稼げるなら、こんな好い商売は無い。そこで早速退職届を部長に提出し、その次の週には、番組スポンサー(ロート製薬)の御指名で、「ぼうふら紳士」の脚本を、厚かましくも堂々と自分の名前で書いて居たのである……。あれから四十余年――。自作、他作を問わず、色々な意味で記憶に残るシナリオは決して少くない。然し、どんな感動的な傑作よりも、昔、紙袋で受け取ったあのたった三枚の脚本が、それからの我が人生の大きなターニング・ポイントになったのを忘れる事は出来ないだろう。【この項、文:松木ひろし(「月刊「ドラマ」」(映人社刊)2005年6月号より引用)】」1960年は第35回まで放送。提供:ロート製薬。【各回サブタイトル】第1回(ブロローグ)、第2回「看板に偽りなし」、第3回「裏町の曲り角」、第4回「大人たちとぼく」。【参考文献:雑誌「月刊「ドラマ」(映人社刊)2005年6月号、web「本庄慧一郎のウィークリー・インターネットエッセイ」(2020/04/17閲覧、http://www.mochi-well.com/ppBlog/moby.php?mode=show&UID=1415339303)】
キー局 CX 放送曜日 放送期間 1960/05/08~1961/05/11
放送時間 21:15-21:45 放送回数 54 回 連続/単発 連続
主な出演 三井 弘次(2)-(6)(9)-(39)(41)-(54)、桂 小金治(2)-(29)(31)(33)(35)-(54)、守屋  浩(1)-(3)(6)、市川 和子(2)-(26)(28)(29)(31)(33)(35)-(41)(43)-(50)(52)-(54)、石浜  朗石濱  朗)(3)、高橋 とよ高橋  豊高橋とよ子)(5)、島津 雅彦(5)(8)(9)(12)(13)(16)(17)(19)(20)(22)(24)-(26)(28)(31)(33)(36)-(41)(43)-(45)(47)-(50)(52)-(54)、三原 葉子(5)、小野  良(7)、丸山 明宏美輪 明宏)(9)、横山 靖子(9)、丘野 美子(12)(13)、桂  小竹(12)、北村 和夫(13)、太宰 久雄(16)(25)(34)(39)(48)、大泉  滉(16)、清川 新吾(17)、安芸 秀子(17)、喜多 道枝(19)、瀬良  明(19)(39)、三条 美紀三條 美紀)(22)(48)、富士眞奈美富士真奈美)(24)、三宅 邦子三宅くにこ)(25)、荒川さつき(26)、フランキー堺(27)、富永美沙子(27)(44)(48)、高  友子(27)、小坂 一也(28)、永井 達郎(28)、水原  弘(29)、水谷 良重水谷八重子2代目))(29)、坂本  武(30)(34)(38)(41)-(45)(47)(49)-(54)、小桜 京子(30)(31)(36)(41)-(43)(45)(47)(50)(52)(53)、武内 文平(31)、ロイ・ジェームス(32)、岸井  明(32)(39)、小川虎之助(33)、てんや・わんや(34)、二見 忠男(34)、杉  狂児(37)、近松 良枝(37)、井川 邦子(38)(40)-(42)(44)(47)(50)(52)、南  道郎(39)、トニー 谷(40)、長門  勇(40)、三上 由紀(40)(41)(45)(47)、上月左知子(42)、近衛 敏明(48)、若宮忠三郎(50)、
主な脚本 (作:岡田 教和(4)、津瀬  宏松木ひろし本庄 一郎本庄慧一郎))
主な演出 松木ひろし
原作 津瀬  宏
局系列 FNN
音楽 いずみ・たくいずみたく

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