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ドラマ 詳細データ鏡は眠らない

高度成長期の日本を舞台に、天正遣欧使節の少年が日本に持ち帰ったとされる「天正の鏡」をめぐる男女の数奇な運命を描く。「江戸時代初期、キリシタンの栄光を象徴する大鏡が、時代を超えて、戦後日本の人間たちを魅了し、人生を狂わせてゆく。ことに前半では、慶長十九年の原マルチノの呪縛が、鏡にとり憑かれた人間たちが翻弄されるさまを、市川森一一流の非リアリズムの手法でみごとに描き出していた。しかし、最終回では、恭一郎(仲代達矢)と基子(三田佳子)の関係の説明と二人の再会の描写に占められていた。時空を超越して人を捉えた鏡の力への言及がなされないままで終わっており、消化不良の感は否めない。その一方で、登場人物たちに破滅とある種の救いをもたらしたラストが、ギリシャの古典劇のような独特の雰囲気を感じさせ、忘れがたい印象を残す。1614年(慶長十九年)・長崎。キリスト教は一切禁じられ、最後に残ったパーデレ(神父)・原マルチノ(阿部寛)がアマカワ(マカオ)に立つというその日、石本たみ(野波麻帆)はマルチノに洗礼してくれるよう懇願する。マルチノは教会に据え付けられていた大鏡を外し、たみについてくるよううながすと、鏡を海沿いの洞窟に運び隠した。その場でたみに洗礼を行い、クララという名を与えたマルチノは語る。鏡は、かつて遣欧使節の一人として欧州に渡ったとき、ヴェネチアの「長」から授けられた物だった。自分もいっしょにアマカワに連れて行ってくれというクララに、マルチノは、この地に留まり、キリシタンの栄光の日々を示す唯一の証である鏡を守ってほしい、と言う。さらに鏡をクララに見ろと命じ、こう言うのだった。「今私は、そなたの魂と肉体をこの鏡に捧げる。今日よりそなたには永久(とわ)の命が与えられた。その命はこの鏡のものだ。この先仮に、そなたと鏡が行きはぐれることがあっても、鏡は必ずそなたの元へ戻ってくるだろう。もしも、そなたと鏡を引き離そうとする者が現れたら、その者は地獄へ落とされるだろう。命ある限り、いや、みたびよたび生まれ変わっても覚えておくがいい。この鏡に映る海の彼方には、楽園がある。私は先にそこへ去るが、いずれの日にか、そなたもこの鏡を通って、海を越えると。」 鏡に魅入るクララ。それから数百年の時が過ぎた。警察に追われる犬尾邦男(佐藤B作)は、洞窟に逃げ込み、古ぼけた鏡を見つける。1958年(昭和33年)冬、雲仙・地獄谷の売春宿。売春防止法施行直前のある日、娼婦の林基子(三田佳子)がとった客が、犬尾だった。金の持ち合わせがない犬尾は、料金のカタに鏡を預け、いつかかならず鏡を請け出しに来ると言って去る。基子もまた、鏡に魅入っていた。1960(昭和35年)夏、長崎市。売春防止法施行後、足を洗った基子は、丸山で仲居として生計を立てていた。そんな基子に風呂屋の深堀忠治(角野卓造)の後妻の口がかかる。条件は鏡を嫁入り道具としてもってくるということ。婚礼の夜。女湯の脱衣場に据え付けられた鏡を、忠治の娘・民子(黒川芽以)が憑かれたように見つめていた。民子は海へ去ってゆくマルチノの姿を幻視していたのだ。突如ラテン語の賛美歌を歌い出す民子。時が経ち民子の鏡への執着は深まっていったが、基子にはなかなかうち解けようとしなかった。そんなクリスマスの夜、犬尾が現れ、基子の過去を暴露した末、鏡を持ち去ってしまう。忠治に離縁を言い渡される基子。一方、民子は鏡を取り返そうと包丁をもって犬尾の後を追う。(第一章「風呂屋の後妻」)」「民子に刺された犬尾は、崖から転落して死ぬ。基子は失神していた民子に、犬尾を殺したのは自分だと言い聞かせ、家に追い返す。ふと基子がとある丘を見やると、クリスマス用に飾り立てられたイルミネーションが輝いているのを発見する。じつはその丘は基子の土地だった。色めき立って、鏡をかついで丘へ駆けつける基子。そこには、大島海運社長の大島恭一郎(仲代達矢)がたたずんでいた。基子と恭一郎は因縁浅からぬ間柄で、その丘は二人の思い出の場所でもあるらしかった。基子は恭一郎と鏡を残して丘を去り、警察に自首する。1973年(昭和48年)、東京。大島海運は、いまや押しも押されもしない造船業界大手となっていた。恭一郎の一人息子・俊介(谷原章介)は、成長した民子(野波麻帆)と出会い、恋に落ちる。恭一郎は民子に初めて会ったとき、彼女にクララの姿を幻視する。不審に思った恭一郎が民子の素性を調べさせると、上野音楽大学の学生という経歴が嘘だと判明する。恭一郎は民子を呼び出す(第二章「変身」)」「民子はふとしたことから鏡が恭一郎の元にあることを知り、取り返そうとしていたのだった。(第三章「罠」)【この項、文・練馬大根役者】」「本作のうち、第3回は2006/09の再放送時に一部カットした上で再放送された。NHKによると2006/09/30に再放送される予定の同エピソードを事前チェックしたところ、鏡に魅入られた少女が鏡を持ち去る男性を包丁で殺すシーンがあり、「今の目で見るとリアルすぎる」と内部で問題になり、映像の修正を決定し、この日の放送を急遽中止し、映像の一部を修正して2006/09/31に再放送したという。さらに第4回にある殺人シーンも修正したという。【この項、文・古崎康成】」「各話サブタイトルは以下の通り。第一章「風呂屋の後妻」、第二章「変身」、第三章「罠」、第四章「追想」、最終章「約束の丘へ」。【この項、文・練馬大根役者】」撮影協力・長崎市(1)-(5)、東海大学(2)-(5)。資料提供・東京国立博物館(1)-(4)。【データ協力・練馬大根役者】
キー局 NHK 放送曜日 放送期間 1997/10/22~1997/11/19
放送時間 22:00-22:45 放送回数 5 回 連続/単発 連続
番組名 平成9年度文化庁芸術祭参加 水曜シリーズドラマ
主な出演 仲代 達矢(1)-(5)、三田 佳子(1)-(5)、野波 麻帆(1)-(5)、谷原 章介(2)-(4)、佐藤 B作(1)-(4)、角野 卓造(1)、阿部  寛((1)では二役)(1)(3)(4)、嵐  圭史(2)-(4)、津村 鷹志(2)-(5)、何  子嵐(4)、真実 一路(3)、足立 龍弥(2)、浅香 光代(1)、黒川 芽以黒川 芽似)(1)-(4)、関名 利香(1)(4)(5)、縄田  晋(1)(4)(5)、森下 涼子(2)、中尾  彬(3)、尾藤イサオ(3)、草薙幸二郎(3)、岡本 信人(3)、野村 拓人(3)、小林トシ江(1)、カケン(1)、恩田恵美子(1)、酒井 麻吏(1)、中村由起子(1)、関 えつ子(1)、赤崎ひかる(1)、神崎 智孝(1)、高山佳音里(1)、服部 幸子(1)、本條 秀志(1)、戸沢 佑介(2)、渡辺 康子(2)、亜南 博士(2)、山崎  満(2)、戸崎美智子(2)、緑川 るみ(2)、神尾  保(2)、おやま克博(2)、美里 菜緒(3)、稲宮  誠(4)、川口 政也(4)、池羽 秀樹(4)、松村彦次郎(5)、浅沼 晋平(5)、小林 由利(5)、森  喜行(5)、伊藤 正博(5)、明石  良(5)、林   毅(5)、マック後藤(5)、清水  伸(5)、中野  剛(5)、工藤 龍生(5)、古泊 明敏(5)、山田 憲一(5)、鳥巣 郁子(5)、村林 美和(5)、迫田 真由(5)、前田 昌巳(5)、若駒プロ(1)-(4)、猿若社中(1)、鳳プロ(1)-(5)、劇団ひまわり(1)-(3)(5)、ファーストプロモーション(1)、稲川素子事務所(2)(5)、東京宝映テレビ(2)(3)、セントラルファッション(2)(3)、オフィスマミ(3)、アクセル(4)、(長崎ことば指導・湯屋 敦子(1)(2)(4))(広東語指導・林   章(2)(4))
主な脚本 市川 森一
主な演出 黛りんたろう(1)-(5)、(擬斗・新   実(1)-(4))(時代考証・天野 隆子(1)-(5))(所作指導・猿若清三郎(1))(記録・津崎 昭子(1)-(5))
局系列 NHK
制作会社 (制作・著作・NHK)
制作 (制作統括・西村与志木)
音楽 一柳  慧、(演奏・東京コンサーツ)(宗教音楽考証・皆川 達夫(1)-(5))(歌唱指導・山中真佐子(1)(2))(楽器指導・平尾 雅子(2))(音響効果・若林  宏(1)(2)(5)、上田 光生(3)(4))
撮影技術 奥村 重喜(1)(3)(5)、熊木 良次(2)(4)、(技術・市川 隆男(1)-(5))(照明・小野寺政義(1)(3)(5)、佐野 清隆(2)(4))(音声・岩崎 延雄(1)-(3)、山崎  彰(4)(5))(映像技術・宮本  進(1)(5)、阿部徳太郎(2)、中野  朗(3)、末永 隆雄(4))(編集・横山 洋子(1)-(5))
美術 稲葉 寿一(1)(2)(4)(5)、犬飼 伸治(3)、(美術進行・塩野 邦男(1)-(5))

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