離婚歴を持つヒロインは、作曲家を目ざす年下の青年と平穏な同棲生活を過ごしている。ある日、ふたりの部屋に凶器を持った男が…。【以上、「月刊ドラマ」（映人社刊）1985/05月号より引用】放送当時、脚本の佐藤繁子は本作について語っている。「原作者ルイ・Ｃ・トーマは、わずかに三本ほどが邦訳されているだけの、馴染の薄い作家ですが、奇しくもこれで二本を脚色したことになります。平凡なシチュエーションの中で、平凡な女のしなやかなしたたかさを鮮やかに描くのが魅力です。どこまでその魅力をシナリオ化ができましたか…。演出者の技と、主演・若尾文子の魅力に、あとはお委せで……期待しております。【この項、文：佐藤繁子（「月刊ドラマ」（映人社刊）1985/05月号）より引用】」