• 水色
  • 緑
  • 紫
  • オレンジ
  • 赤
  • 小
  • 中
  • 大

ドラマ 詳細データ赤い陣羽織

年中赤い陣羽織を着て人目をひいている女好きの代官が、妻に浮気を封じられてしまう。ドラマ史上初のカラースタジオドラマ。カラーの実験としてカラー放送された。田中知己の演出家初デビュー作とされている。提供・ヤシカカメラ。「日本テレビでは、15日夜8時から1時間のゴールデン劇場『赤い陣羽織』を、カラーで生放送する。同局は、カラーテレビ実験局として、カラーテレビ早期実現のための積極的な動きをみせておりさる2月2日から、昼の時間に、生カメラを使用した自主番組を毎日レギュラーで出している。そしてこの4日には電波監理審議会の承認で、スポンサーつきのカラー番組を放送することが出来るようになった。このため11日からは、夜のゴールデンアワーに30分ないし1時間のカラー生放送を始めている。『赤い陣羽織』はその一環として出たものだが、ドラマのカラー生放送はわが国ではこれが初めてのこと。しかも1時間物といったドラマでは今後もしばらくは出せないという。カラー生放送の話題を拾ってみよう。普通の白黒ドラマは、3台ないし4台のカメラを使って撮る。ところがカラー用の生カメラは現在、NTVには2台しかない。スタジオも、11日からのカラー本格放送に間に合せようと、第一スタジオだけやっと照明設備を改造したばかり。なにしろ、カラーともなれば、白黒の時の4、5倍の明るさが必要だそうだ。スタジオ一つではセットも二つくらいしか組めない。そのうえ、カラーカメラは白黒用の三倍くらいも重いから、カメラの動きもにぶくなる。あれやこれやで、1時間ドラマの画面は相当に単調なものになるんじゃなかろうか。これが局側の心配だ。そこで、なるべく一幕物の小じんまりまとまった戯曲で、しかも色彩効果のあるものをとさがしたところ、木下順二作の『赤い陣羽織』に白羽の矢が立った。これなら「ぶどうの会」が200回あまりも公演して、相当に出来上った芝居であり、その完成した内容によって、大丈夫聴視者をひきつけることが出来ると判断されたわけだ。カラーの発色をよくするために、過去の公演ですり切れた衣装も新調された。問題は、白黒セットで同じドラマをみる大多数の聴視者を、どれくらい退屈させないですむかだ。阿木芸能局長の話では、「現在の施設では、1時間ドラマをしょっ中カラーで出すことなどとても無理で、14日のは、あくまで実験的な試みとしてやってみる」とのこと。現在NTVでは、カラー用生カメラ3台、カラー用ビデオテープ1台をアメリカに発注しており、カラー・白黒兼用のスタジオ二つも、6月完成を目標に増設している。それらの設備が整えば、カラー番組ももっと充実する計画だという。当分は、番組内容とスポンサーの意向を考慮したうえ、毎夜30分ないし1時間のカラー生放送を続けるそうだ。なおカラー番組をみるためには、都内と川崎市の計11ヵ所に設けられた街頭受像機か、随時、都内を巡回中の投写式大型カラー受像機を利用するほか手がない。NTVは、街頭受像機をもっと増設するため、通産省に50台ほどのセット輸入を申請している。【この項、朝日新聞1959/04/15付より引用】」
キー局 NTV 放送曜日 放送期間 1959/04/15~1959/04/15
放送時間 20:00-21:00 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 ヤシカ ゴールデン劇場
主な出演 久米  明香川 京子田辺 皓一桑山 正一小沢 重雄蓮川 くみ蓮川 久美)、
主な脚本 (作:木下 順二
主な演出 竹内 敏晴田中 知己
局系列 NNN
制作会社 NTV

Tag Cloud

カラー生放送 陣羽織 カラー カラー番組 カメラ 赤い 久米明 街頭受像機 増設 香川京子 田辺皓一 相当 出来る ドラマ 動き 公演 都内 完成 阿木芸能局長 照明設備 投写式大型カラー... よくする 通産省 みる 竹内敏晴 出す 大多数 NTV 退屈 ひきつける

リンクパーツ

直リンク用URL ヘルプ
引用パーツ ヘルプ


インフォメーション

クチコミ

ユーザレビュー

ドラマデータ提供