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アニメ 詳細データアニメ怪談 四谷怪談(東海道四谷怪談)

国立劇場演芸場での一龍斎貞水の語りにアニメーション映像をつけた異色作。アニメーション演出を手がけた大塚康生が後年回顧している。「私がペンネームで演出した小品に、1981(昭和56)年『じゃりン子チエ』が終わった直後に飛び込んできたテレビスペシャル『東海道四谷怪談』があります。はじめは宮崎(駿)さんに話があったのですが、彼に親切そうな顔をして「これは大塚さんがやったほうがいいよ。僕より上手にできるよ」とかなんとか言われて、引き受けたものです。美女を殺す話は彼には耐えがたかったのでしょう。テレビのお笑い人気番組『花王名人劇場』に、たまには講談を入れてみたい。それにはアニメーションと合体させたら若い人も見てくれるのでは……というプロデューサーの澤田隆治氏のアイディアで、共同の演出として澤田隆治とクレジットに表記するが、あとは自由にやってよろしい、ということで気軽に引き受けた仕事です。私はできれば演出ではペンネームにしたかったので好都合でした。澤田さんは古くは『てなもんや三度笠』(1962年から大阪・朝日放送で放映された人気テレビシリーズ。1963年に東映で映画化)を売り出し、のち漫才ブームを作り出した人として有名な方です。怪談噺で有名な一龍斎貞水(いちりゅうさいていすい)さんのお家芸「東海道四谷怪談」のストーリー部分にアニメーション画面を入れるだけですから、私は講談を何度も聴いたり、原作を取り寄せて読んだりして、メモをとってゆきました。肝心のコワーイところは貞水さんの顔をアップとし、作画監督の丹内司さんにお願いして浮世絵風のキャラクターとすることで、澤田さんの了解を得ることにしました。澤田さんはコンテを見もしないで「それで結構」でした。(中略)あまり無理をしないで、原動画をたった25日の作画期間でおわらせているところをみても、『東海道四谷怪談』は演出をした、というより、遊ばせてもらった作品でした。ペンネーム「鈴木一」は、今のジブリの鈴木敏夫プロデューサー(当時「アニメージュ」の編集部)から無断で借用したものです。なお貞水さんは試写会で「アニメってぇのは偉いもんだねぇ。生きてるみてェだ」とおっしゃって下さいましたが、あの芸へのこだわりから見ると採点が甘すぎます。アニメは漫画だから、と思わずにもっと厳しく見ていただいた方がどれだけ励みになるかわかりません。【この項、書籍・大塚康生著「作画汗まみれ 改訂最新版」(2013/04/10第1刷、文春ジブリ文庫刊)より引用】」【参考文献:書籍・大塚康生著「作画汗まみれ 改訂最新版」(2013/04/10第1刷、文春ジブリ文庫刊)】
キー局 KTV 放送曜日 放送期間 1981/08/16~1981/08/16
放送時間 21:00- 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 花王名人劇場(第98回)
主な出演 講談・一龍斎貞水
主な演出 (演出・澤田 隆治)(アニメーション演出:鈴木  一大塚 康生))(絵コンテ:鈴木  一大塚 康生))
局系列 FNN
制作会社 東京ムービー新社
企画 澤田 隆治
ビデオ DVD:コロムビアミュージックエンタテインメント/コロムビアミュージック
美術 (キャラクターデザイン・芦田 豊雄)(作画監督:丹内  司

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