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ドラマ 詳細データポーラ化粧品創立40周年記念 NET開局10周年記念 ながい坂

第2回テレビ大賞受賞作品。第6回放送批評家賞(ギャラクシー賞)第8回期間選奨受賞(制作・NET)対象作品。第7回放送批評家賞(ギャラクシー賞)第9回期間選奨受賞(提供・ポーラ化粧品)対象作品。第2回テレビ大賞本賞および優秀タレント賞受賞(中村吉右衛門)対象作品。芸術選奨文部大臣賞受賞(河野宏)対象作品。ポーラ化粧品創立40周年記念 NET開局10周年記念。下級武士の家柄に生まれた青年が、さげすまれながらも持ち前の勇気と才知によって認められる。NET開局十周年記念番組のひとつ。「原作では、舞台になっている藩の場所を明確にしていないが、テレビでは具体的に見せなければならないため、飛騨高山と郡上八幡一帯をモデルにした。【この項、「週刊TVガイド」(東京ニュース通信社刊)1972/11/03号より引用】」「『ながい坂』が成功した最大の要因は、第一が鈴木尚之の充実した脚本、第二は河野宏の堅実な演出、第三が的確な配役(中村吉右衛門、星由里子)であり、不振なテレビドラマ界に活を入れ、大きな貢献をしたと当時筆者は分析していた。では、河野にそのころを振り返ってもらおう。「鈴木尚之の脚本執筆の熱意はすさまじかった。ストーリーができたと一通り説明する。二、三日すると変更したいと言う。頭から書き直すと、それを三回くらい繰り返し、二ヵ月くらい続けたあとにやっと脚本が出来上がったと言う。この脚本を鈴木が読み上げる。この「本読み」がすごくうまい。立て板に水を流すというが、まさにその通りであり、聴いているうちにドラマの世界が目の前に現れてくる。脚本家の『思い』が伝わってくる。そこで私の演出ノートが自然に出来上がってくるような気がしてしまう。この『本読み』がよかったですね」キャスティングもその後話し合い、演出もスムーズに進んでいき、数々の賞を受け芸術選奨文部大臣賞につながった。【この項、志賀信夫著「映像の先駆者125人の肖像」(2003/03/30発行、日本放送出版協会刊)より引用】」ただし、時代考証家の林美一氏は本作の考証を放送当時批判している。「『ながい坂』はNETテレビ開局十周年記念ドラマと銘うつ作品である。山本周五郎氏の原作が時代や場所を明確にしない書き方なので、このドラマもその点ハッキリしないが、物語から見て天保以降では不自然である。嘉永以降の役者の大首絵が、襖に歴然と貼られているような売春宿が出てくるのはふさわしくない。4月7日の放送分には「江戸から下る」というセリフが出てきたが、これなども不注意である。「下る」とは京都から地方へ行くことを言う。いまの東海道線の上り下りとは逆なのである。こんなことは時代劇をやるものは常識だろうと思うのだが、先ごろ岩波新書の一冊を見ていたら、さる歴史学者が「江戸にのぼり…」と書いていたのには驚いた。かつて水上勉氏が初めて長編時代小説を書いたというので、楽しみにして求めたところ、1頁めに「江戸へのぼる」と書いてあるので呆れて読む気力を喪失し、屑屋に売ってしまったことがある。しかしこの『ながい坂』は考証上のミスはともかく、新番組中では出色の作品である。【この項、文:林美一(「放送朝日」(雑誌、朝日放送刊)1969年6月号掲載「時代風俗・考証手帖」)より引用】」【役名(演技者)】三浦主水正(中村吉右衛門)、三浦つる(星由里子)、滝沢兵部(津川雅彦)、滝沢はる(入江若葉)、芳野(東郷晴子)、杉本大作(溝口舜亮)、谷宗岳(佐藤慶)、山根蔵人(中村竹彌)、滝沢主殿(市川中車)、武島ななえ(山本陽子)、津田大伍(山崎努)、岩上六郎兵衛(山本学)、米村青灘(志村喬)、阿部小四郎(吉田豊明)。【参考資料:書籍「日本タレント名鑑'81」(1980/12/30、VIPタイムズ社発行)[伊吹聡吾朗の項]、書籍「日本タレント年鑑'70」(1970/06/15、日本タレント年鑑刊行会発行)[山本陽子の項]】
キー局 NET 放送曜日 放送期間 1969/03/03~1969/07/14
放送時間 22:00-23:00 放送回数 20 回 連続/単発 連続
番組名 ポーラ名作劇場(第87作目)
主な出演 中村吉右衛門二代目中村吉右衛門中村萬之助)(1)、星 由里子(1)、津川 雅彦(1)、宮口 精二(1)、加東 大介(1)、東郷 晴子(1)、佐藤  慶(1)、中村 竹彌中村 竹弥)(1)、志村  喬(1)、吉田 豊明(1)、中畑 道子(1)、田中 春男(1)、山本 麟一(1)、北村総一郎北村総一朗)(1)、野村 昇史(1)、川端 真ニ(1)、船水  進(1)、望月 通治(1)、中村 方隆(1)、丸岡總一郎(1)、竹内  喬(1)、北條 清志(1)、富川 澈夫(1)、粕谷 正治(1)、桂 小金治(1)、山本  学山本  學)、佐々木孝丸山本 陽子嵯川 哲朗瑳川 哲朗)、入江 若葉溝口 舜亮溝口 堯亮)、田村 正和松本幸四郎八代目松本幸四郎二代目松本純蔵五代目市川染五郎初代松本白鸚)、河村 弘二山崎  努市川 中車伊吹聰太朗伊吹聰太朗伊吹聡吾朗)、浜路 義郎古谷  徹山本 陽子
主な脚本 鈴木 尚之(1)(9)(19)
主なプロデューサ 宇野 博之吉武富士夫
主な演出 河野  宏(1)、山本 隆則、(演出補:藤原 英一(1))(殺陣:伊吹總太郎
原作 山本周五郎「ながい坂」
局系列 ANN
制作会社 東宝、NET
企画 東條あきら東条あきら
音楽 渡辺 岳夫、(効果:本田 昭吾
撮影技術 坂東 克久(1)、(技術:谷口 貞夫(1))(照明:上野 好弘(1))(音声:今井 二郎(1))(映像:田中  晟(1))(編集:赤根谷幸一(1))
美術 橋本  潔(1)

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