フランキー堺、その夫人で日劇ダンシングチーム出身の堺花子、長男俊哉くんら、フランキー堺の実際の一家が出演。一家の日常にしたがってドラマも進展するという趣向のホームドラマ。アメリカのテレビドラマ「アイ・ラブ・ルーシー」の翻案といわれている。渥美清のテレビドラマ初出演作とされているが実際には『轟先生』への端役出演が先行したという。なお、フランキー堺のテレビ初出演作品と記載の資料もあるがこれは誤り。「私が幼稚園児～小２時代に見ていたドラマだと思います。フランキー堺の実際の家族が出演していたドラマだったので、他にそのようなドラマがなければこのドラマに間違いないと思います。主人公（フランキー堺）一家の住む家は当時では珍しい近代的なコンクリート建造の庭付き長屋でした。これは私が住んでいた長屋団地をモデルにして作られたと聞いていています。それも主人公一家は私の家のお隣の川西さん一家をモデルにしていたそうです。ドラマの中では時々隣のご主人が出てきますが、これは私の父をモデルにしています。ドラマの中での名前も同じ「福井さん」でした。本当のフランキー堺一家は慶応義塾と縁があるようですが、川西さんも私の父も同大学の卒業生でした。この団地は大田区にあり建物は数年前に訪れた時にはまだ実在していました。懐かしくてこのドラマをずっと探していたところです。写真などの情報があれば見たいものです。TBSに記録は残っていないのでしょうか。【この項、文：福井卓】」飯島正・内村直也編「季刊 テレビ・ドラマ代表作選集 1958年版」（1958/03/27第一刷発行、清和書院刊）では1957/06/05放送開始と記載されている。放送枠は途中から水曜18:30～19:00に移行。また1959年１月７日以降水曜19:00～19:30に放送されていることが確認できている。【参考文献：「テレビマンユニオン史 1970-2005」（2005/02/25、テレビマンユニオン刊）、「TBS50年史」（2002/01、東京放送刊）】