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ドラマ 詳細データ氷河

当初は、芸術祭参加作品として1959/11/13、金曜21:00~の放送予定だったが放送前日に中止が決まり、オクラ入りした。放送予定日当日の新聞朝刊のテレビ欄にはこうある。「今夜9時放送予定のNHKテレビ名古屋局の芸術祭参加「氷河」(北条秀司作)は内容がNHKの放送基準にあわないという理由で放送中止となった。「氷河」は松川事件の被告の妻の苦しみをあつかったもの。劇中の松川事件のいきさつの描写が、現在、裁判が進行中の事件をあつかわないとの番組基準にふれるというので作者に書き直してもらったが、時間的に間にあわず中止となった。放送基準にあわないとの理由で芸術祭参加作品が放送中止になったのははじめて。【この項、朝日新聞1959/11/13付より引用】」この放送中止については1959/11/13付の報知新聞で脚本の北条秀司氏が「何らかの圧力があったのではないか」と語った。しかし、1959/12/02に開催された参議院の逓信委員会においてこの放送中止案件が議題にあがった際、須藤五郎議員からの質問にNHK側の島浦精二編成局長は以下のように圧力を否定する答弁をおこなった。「題材が松川事件であるということは、私どももこれは最初はそうじやなかった。八月ごろに芸術祭参加番組をきめますときに、作者は北条先生で、作は「女狐」という、嵯峨三智子さんという映画女優を主役にしたドラマの予定でございました。変わりましたのは、嵯峨三智子さんが映画の撮影の予定だと思いますが、十一月のそのころ映画に入っているので、テレビ出演ができないという事情がありまして、それで十月になりまして、北条先生から変更したいという申し出がございました。当時は、先ほど先生がおっしゃったNHK新聞にも書いてございます通り、松川事件そのものを書くのではない。被告の妻の立場というものを、ヒューマニズムを強調する立場からこれを描くのであるというふうに、担当の名古屋局でも承知しておりました。私どもでも変更を聞きましたときにはそういうふうに承知をしておったわけでございます。それが書き上がりました台本そのものは決してそうではなくて、もうまともにドキュメンタリの形で松川事件そのものでございました。事件そのものと申しますか、裁判、被告の立場、被告の家族は、同情はいたしますが、言っておりますことはすべて事件そのものからきたドキュメンタリの形でありました。最初私どもが了解いたしました作の意図とは全然違ったものでございました。従って初めからわかっていたのではないかということに対しましては、私どもは、先生の作ができますまではそういうふうに理解をしておりましたので、そこに多少の行き違いがあったと、私は思います。それからあとで先生がおっしゃいました、突然変わったのにはNHKの外からの何らかの圧力があったのではないかという御心配でございますが、先ほど申し上げましたように、十一日、十二日ぎりぎりになって、そこまで相談をしてやったことでございますので、その台本が外部のどなたかがごらんになるというような時間的な余裕もございませんでした。現に私どもに対して、あれはやめた方がいいとか、やめるべきであるというようなことを、外部からは全然全くそういうことはございません。」(http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/033/0368/03312020368006a.html)
キー局 NHK 放送曜日 放送期間
放送時間 放送回数 1 回 連続/単発 単発
主な脚本 (作:北条 秀司北條 秀司))
主な演出 小林 利雄
局系列 NHK
制作会社 NHK(名古屋放送局)

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