曾我廼家五郎八が神官にふんし、神官らしからぬ神官ぶりを発揮する『失恋の女神』。小野神社の神官・磯目権六（曾我廼家五郎八）は、６年前に妻に先立たれてから独身を通してきたが、うなぎ屋の女中・お雪（藤園あけみ）との恋が実って結婚を誓い合った。ところが権六には年ごろの子どもが３人もいるうえにお雪は28も年下であるところから話がもつれ、権六の子どもの鶴助（藤山寛美）と啓子（中村あやめ）のふたりは、いちおう父の結婚に賛成したものの、いちおう父の結婚に賛成したものの、いちばん下の静子（藤代由紀子）は自分と年のちがわない人を母と呼ぶのはいやだと強硬に反対した。【以上、讀賣新聞1964/02/13付より引用】「松竹新喜劇」の定番のほか座長の館直志こと２代目渋谷天外のオリジナルをスタジオドラマ化した「お好み新喜劇」（放送期間：1963/04/04～1964/04/02、全38回）の一編で、毎回、中座の公演が終わったあとでNHK大阪放送局に入り、朝までかかって徹夜で収録したという。