未遂ではあるものの、名北中でカツアゲ事件が起きた。首謀者は3年C組のA男だという。担任の仲川（いとうまい子）は信じられない。確かにA男は社交的ではなく口数も少ないが、そんなことをするようには思えなかったからである。理由を尋ねる仲川先生にもA男は多くを語らない。しかし実はA男にもカツアゲされた過去があることが分かる。その過去を掘り下げていくと、謝罪と現状回復だけでは癒されない思春期の自尊心、大人の何気ない一言で傷ついた不安定な心理状態など、被害者の心のケアに対する難しさが浮き彫りになってくる。そしてそれが、怒りのほこ先をどうおさめていいか分からないA男を追い込んでいった事も分かってくる。【役名（演技者）】仲川先生（いとうまい子）。