商社勤めの平凡なOL（酒井和歌子）が、出張先の香港で失踪した婚約者（村井国夫）の身を案じて、単身、香港に飛び現地で知り合った得体の知れない男（藤竜也）らの助けを借りて、様々な危機に遭遇しながらも徐々に事件の真相を暴いていくサスペンスドラマ。当時はまだ珍しかった海外ロケを敢行。香港のエキゾチックなムードの中に、若いヒロインのスリリングな冒険旅行をサスペンス色たっぷりに描く。大手商社でタイピストとして勤務している足立真弓（酒井和歌子）23才。女手ひとつで育ててくれた母を亡くしたばかりだったが、社内の若手エリート商社マン梶浦明（村井国夫）に結婚を申し込まれており、幸せな妻の座を約束されていた。その明が１週間の予定で香港に出張。しかし、予定を過ぎても彼は帰国しなかった。心配する真弓のところにある日の深夜、明から電話が入ったが、話の途中で切れてしまう。その数日後、明から真弓へ中国人形が届く。これは事前に聞いていた、明からのSOSのサインだった。会社は明を失踪として断定し、周囲の人々が反対する中、単身香港へ向かうことに。唯一の支えは、ただ一人真弓に同情し餞別のお金まで用意してくれた社長夫人・財前さえ子（二宮さよ子）の励ましだった…。【以上、ファミリー劇場広報資料より引用】一部資料では1973/11/13放送開始と記載されているが完全な誤り。【役名（演技者）】足立真弓（酒井和歌子）、立花志郎（藤竜也）、梶浦明（村井国夫）、財前正之（内藤武敏）、さえ子（二宮さよ子）、井上（田口計）、力（西沢利明）、夏江（応蘭芳）。【参考文献：桂千穂著「多重映画脚本家 桂千穂」（2005/07/07、・北里宇一郎・北川れい子編、ワイズ出版刊）】