放送作家協会演出者賞受賞（石橋冠）対象作品。「若く美しい未亡人・信子（浅丘ルリ子）と、暗い宿命を背負った元レーサー・乾の、激しくも悲しい愛の物語を、ロマンの香り豊かに描く。格式を重んじ、信子につらくあたる姑、信子に結婚を迫る義弟と強引に接近する中年実業家、乾を慕い信子に嫉妬する若い女などが絡み、二人の愛に様々な波紋を投げかける。宗方信子（浅丘ルリ子）は、不幸にも結婚三か月で夫を亡くし、以来、格式ある宗方家の嫁として姑たちのつらい仕打ちに耐え忍んできた。夫の一周忌の法事の日、雨の中を一人寺へ向かった信子は、突然ぶつかってきたレインコートの男（原田芳雄）に強烈な印象を抱く…。【この項、日テレプラス広報資料より引用】」はじめてビデオカメラを屋外ロケに本格的に使用して屋外ロケを多用したドラマといわれている。「CS日テレプラスで放送中の『冬物語』は、想像していたのと違う意味でおもしろい。とにかく浅丘ルリ子が現れるとどんな男性も色めき立つのが笑える。亡き夫の兄弟も弟の友人も、他の女性そっちのけで言い寄る。【この項、文：古崎康成（ツイッターより）】」一部資料では放送回数全15回と記載されている。現存する第１回はクレジット表示なしのため採録できない。各回のサブタイトルは以下のとおり。第１回「雨のめぐり逢い」、第２回「美しき再会」、第３回「いま旅立ちのとき」、第４回「木枯らしのあしおと」、第５回「落葉の湖」、第６回「冷たい波紋」、第７回「時のいたずら」、第８回「愛は限りなく」、第９回「雪が降る…」、第10回「気仙沼は遠く」、第11回「海鳴りは悲し」、第12回「雨ふたたび…」、第13回「早春の風は冷たく」、第14回「悪いしらせ」、第15回「晴れた空.悲しく」、第16回「誓いの京都」、第17回「愛の出奔」、第18回「夜明けまでの散歩」、第19回「雪の中の結婚式」、第20回「乾、失明」、第21回「朝の光に別れを」、第22回「残された時間」、最終回「雲への階段」。協力：日産自動車(2)、全日本空輸(3)-(5)(19)、札幌グランド・ホテル(4)(5)(19)(20)、支笏湖グランド・ホテル(4)(5)、宮城テレビ放送(MMT)(10)(11)、ホテル望洋(10)-(12)。衣裳提供：銀座セキネ(2)-(23)、プレイロード(2)-(17)(19)-(23)。【役名（演技者）】宗方信子（浅丘ルリ子）、乾良之（原田芳雄）、植村秀武（高松英郎）、宗方純二（津川雅彦）、谷沢順子（大原麗子）、植村典子（鳥居恵子）、木原浩（荒谷公之）、宗方房江（宝生あやこ）、宗方絹子（南美江）、長谷川健一（渡辺篤史）、北川真（原田大二郎）、Ｆの女（マーサ三宅）、春子（下川清子）、豊子（野々あさみ）、栗原あけみ（渥美マリ）、足立圭子（扇千景）、牛島兵吾（下元勉）、船岡専務（潮万太郎）、佐川秘書室長（上野山功一）、岡田部長（相沢治夫）、秘書吉村（柿沼真二）、看護婦（阿達美知子、高井笑子、堤光子、遠藤暁子）、札幌支社長（陶隆）、伊丹桜子（弓恵子）、植村家女中（岡崎夏子）、浩の仲間（伴藤武）、現場監督（下川辰平）、スナックＦのマスター（武藤章生）、医師（稲川善一）、料亭女中（溝口順子）、事務員（赤沢衿子）、運転手（深沢秀夫）、西崎三郎（ジェリー藤尾）、女中とめ（安芸秀子）、アパートの管理人（久松夕子）、赤ちょうちんのオヤジ（志水辰三郎）、ボーイ（田川恒夫）、同僚（小池雄介）、看護婦長（桜井とし子）、春江（ロミ・山田）、シーちゃん（十三加代子）、医師・山本兄（山本耕一）、医師・山本弟（大塚国夫）、スナックのママ（刈谷いと）、重役（山本武）、おばさん（北川博子）、老僧（佐々木孝丸）、吉村（信欽三）、教会の女（穂高のり子）、酒場の女（横田泰代）、吉村の息子（黒木進）、良太郎（中村伸郎）、占い師（金内喜久夫）、フロントマネージャー（山本浩司）、良太郎の娘（松本洋子）、ホテルの女中（小沢かおる）、試験官（中江真司）、病院長（斎藤英雄）、教授（相原巨典、入江正徳）、会社社長（田中志幸）、女の患者（記平佳枝）。【参考文献：志賀信夫著「映像の先駆者125人の肖像」（2003/03/30発行、日本放送出版協会刊）】