幕府に命を狙われながらも江戸庶民の間におこるさまざまな事件、不幸な出来事を、持ち前の正義感と明晰な頭脳、するどい剣さばきで解決していく浪人・大川忠介（川崎敬三）の活躍を描く痛快時代劇。「南町奉行所の内与力大川忠介（川崎敬三）は、大川ばたで芸者とあいびきしているところを、一団の黒覆面の刺客に襲われた。忠介の「せきれい崩し」の秘剣が、一瞬にして曲者を倒したが、殺した男の覆面をはいで、忠介は愕然とした。なんと、曲者はお側用人大和守の配下の者ではないか！忠介は奉行駿河守（雪丘恵介）の密命で、身分を隠して大和守の屋敷に住み込み、ひそかに大和守と御用商人佐原屋九郎兵衛（野口元夫）との間の贈賄事件を探っていたのだが、その大和の守配下の者に襲われたとあっては、彼の身分がばれたことは必定！しかも、これと前後して駿河の守が奉行職から解任されたとのこと。日ごろ宮仕えにいや気のさしていた忠介は、この事件をきっかけに、すっぱりと役所勤めをやめ、いっかいの素浪人となった。そんな忠介に、さっそく、第一の事件が舞い込んだ。きっかけは、やくざたちに追われる美しいお美也（金井由美）を忠介が助けてやったことからだが、彼女は佐原屋の女中をしていた女で、しかも佐原屋の不正の証拠をにぎっていたため、忠介はただ一人で、彼女を奪回しようとする佐原屋とその配下のやくざ者たちと血の対決をしなければならなくなったのだ…。【この項、ユニオン映画広報資料より引用】」各回のサブタイトルは以下のとおり。第１回「ちょっぴり空が欲しかった」、第２回「ここで会ったが百年目」、第３回「お命ひきかえます」、第４回「火事場の剣」、第５回「人狩り大川端」、第６回「天保六道銭」、第７回「血風お玉ヶ池」、第８回「深川なみだ橋」、第９回「冥土二人旅」。【役名（演技者）】大川忠介（川崎敬三）、向井作兵衛（渡辺篤史）、善助（曽我廼家一二三）、照菊（佐藤友美）、笠間重兵衛（深江章喜）、利平（吉田義夫）、高木（青山哲也）、美也（金井由美）、おのぶ（京春上）、文字雪（新井麗子）、熊五郎（杉義一）、屑十（玉川長太）、賭場の男（田畑善彦、沢美鶴、谷口芳昭）、芸者（西原美江、中庸子）、佐原屋（野口元夫）、念仏の富五郎（緒形拳）。【参考文献：CD「ありがとうの歌～水前寺清子TV主題歌コレクション～」解説資料（2019/01発売、クラウンCRCN-41322）】