日本放送作家協会賞受賞（脚本・高橋玄洋）対象作品。第７回放送批評家賞受賞（出演・浅丘ルリ子）対象作品。日露戦争を背景に、ロシア軍捕虜・イワーノフと結ばれた芸妓・金沢（浅丘ルリ子）の波乱に富んだ生涯を描く。『竜馬がゆく』で浅丘ルリ子と組んだ和田勉が浅丘主演で作ったのが本作。ドラマはヒロインが18歳の頃から最終回は60歳に至った。和田勉は最終回の60歳のヒロインの箇所に浅丘ルリ子をノーメイクで登場させ、普段の浅丘とは違う「目」に驚かされたという。また、本作は五木寛之の原作が「婦人画報」に連載中にスタートしたため、「後半の部分はすべて氏の口だてによる物語りを脚本化（高橋玄洋）した」という。【この項、参考文献・和田勉・著「女優誕生」新潮社刊】和田勉著「テレビ自叙伝」（2004年、岩波書店刊）では放送回数全10回と記載されているが誤り。カラー放送。