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個人的ベスト「早春スケッチブック」(文・古崎康成、1996/11/16)

02116/02116 GFD01036 日本の夜明け RE:個人的ベスト「早春スケッチブック」
( 4) 96/11/16 16:51 02114へのコメント

#02107 哲人 さん、#02114 ぷらねっと さん、こんにちは。

 「金曜劇場/早春スケッチブック」(CX 1983/01/07-03/25)は、私も一番好きなドラマです。
 といっても私の場合残念なことに初放送の翌年に1回だけ再放送されたときに見たきりで私にとってまさに幻の名作。もしかしたら私にとって「早春スケッチブック」を上回るドラマには出会えないかもしれません。それほど、影響を受けたドラマです。

 ドラマを見て生き方にまで影響を及ぼすというドラマにはなかなかお目にかかれませんがこのドラマはその希有なドラマの一つだと思っています。
 このドラマを見たことでテレビドラマの魅力に気づかされて、以降テレビドラマを熱心に見るようになったきっかけともなったドラマなんです。

 主演のひとり・山崎努の体をふりしぼるような名演が今でも目に浮かびます。山崎努に「お前ら、骨の髄までありきたりだ!」と罵声を浴びせられ、今までの生き方に疑問を抱くようになる鶴見辰吾も良かった。視聴率的に低迷したらしいですが、私にとっては山田太一ドラマの最高峰なんです。

 鶴見辰吾が山崎努に影響されて焚き火をして家の人に顰蹙をかう場面とか、山崎努が運転する車があぶない運転で河原崎長一郎がびくびくする場面とか印象的な場面の多いドラマでした。
 その中で、私が一番印象に残っている場面は、山崎努が二階堂千寿とともに夕暮れの街を歩くシーンです。山崎努扮する前の父親が岩下志麻の家に訪ねようと電話をかけてきて、岩下志麻が不在だったため岩下の娘の二階堂千寿が、「話をつけに」護身用にチェーンを持って山崎努の待つ喫茶店に出向き、喫茶店で少しだけ話をして、そして二人で夕暮れの住宅街を散歩していくのがこの場面です。
 ふたりとも言葉を交わさずに延々とあるいていく姿をメインテーマに載って延々と流していくんですね。なんの台詞もなく、延々と歩く二人をとらえたこの場面がとくに好きです。今、シナリオ本を改めて見ると第7回目にこの場面はあるんですね。

 このドラマでは、一つのシーンが終わる前に、次のシーンの効果音・台詞がかぶさるという手法が多用されていたと思いますが、こうした実験的な試みも印象に残ります。しかもこの試みはなんと山田太一シナリオに指定されているんですね。「(次場面の音先行して…)」という指示がシナリオ自体に入っているんです。

 数年前に一度だけ衛星放送でオンエアされたらしいのですが、オンエアを知ったのは後年でして、ひどく残念に思った記憶があります。ぜひぜひもう一度、どこのメディアでも構いませんので再放送かビデオソフト化してほしいと永年願ってます。

 ところでこのドラマで不良少女役で好演していた荒井玉青さんは最近どうされているのでしょう。
 1989/04/05付サンケイスポーツ紙によれば、荒井さんの父が元女優の北原三枝さんの弟という間柄らしく、三歳のころから劇団に所属されていたらしいです。
 「早春スケッチブック」のほか、「男!あばれはっちゃく」(ANB 1980)、「ヤヌスの鏡」(CX 1985)、「虹色通帳」(MBS 1989)に出演、映画「スターダスト・ストーリー」(1987)に主演されていたのは確認できているのですが、最近の消息を聞きません。

ニフティサーブ テレビドラマフォーラム【ドラマ総合】(1996/11/16、1996/11/18)

(哲人さん、ぷらねっとさんの「早春スケッチブック」に関する書き込みへのレスで発言しました。発言者「日本の夜明け」というのは私のハンドル名です。)

続けて、この同じコメントツリーの中で、さかなさんの発言に対し、以下のレスも行いました。


02141/02141 GFD01036 日本の夜明け RE:早春スケッチブックについて
( 4) 96/11/18 01:13 02132へのコメント

#2132 さかな さん、こんにちは。

 私も見た当時、高校3年生だったんです。(再放送だったので1984年でした)
 私もあの受験期に「早春スケッチブック」を見たのが上京のきっかけだったのでこのドラマは個人的に本当に大切な一本なんです。

 私も残念なことに録画していないんで、ぜひとも再放送かビデオソフト化してほしい一作です。

 ただ私自身、1回しか見ていないので、高校時代に見たからインパクトがあったのではないかと心配していました。実際に今見直してみると大したドラマではなくて幻滅するのではという恐れがちょっとあったのです。でも、こうして皆さんの発言を見るにつけ、やはりもう一度見たいという思いが強まってなりません。

今となってみると稚拙な箇所もありますが、明らかな誤りと思われる箇所以外の修正は行っていません。


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