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- 1999年11月 1日
総務庁世論調査結果「暴力シーンの多い番組をみる小中学生ほど犯罪を犯す」? 小中学生を対象に総務庁調査 調査結果の分析に意見分かれる
総務庁は、ナイフを使った少年犯罪が相次いだのを受けて昨年夏、五府県の小学六年生と中学二年生、計3,465人を対象にテレビ番組の暴力シーンと暴力行為との因果関係を探るアンケートを実施、このほど調査結果がまとまりました。(有効回収率は93.6%)
調査は、民放のアニメやドラマ、バラエティーから24番組を選んで暴力シーンの回数をあらかじめカウント。それらの番組をみた回数を小中学生に聞きました。また暴力行為をした経験などについても質問を設けたといいます。
この結果、暴力シーンの多い番組をみた小中学生ほど「たたく・なぐる・けとばす」「つねる・ひっかく」などの暴力行為について「したことがある」と答える割合が多かったといいます。また「たばこを吸ったことがある」「お金を払わずに店から品物を持ってきたことがある」などの行動についても、暴力シーンの多い番組をみた子供ほど多く経験していたといい、最終的に、暴力シーンをみる機会が多いほど暴力行為や非行に走るという図式を浮き彫りにしたとしています。
ただ、調査手法は表面的に生徒が記した結果で判断しているため、「暴力行為を犯したがアンケートで告白しなかった」小中学生については把握しきれていない。この調査結果だけでは、「暴力シーンをみる機会が多い小中学生ほど、自分の犯した暴力行為を隠さずに語る」といった異なった分析結果を出すことも可能であり、この調査だけで判断はできないという見方もあるようです。
いずれにせよ、今後ますますドラマをはじめとした放送番組の暴力シーンの描写については厳しい見方が増えそうです。
総務庁ホームページ(本アンケート結果は掲載されていない模様です)
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