1948/03/06東京都葛飾区生まれ。
青山学院女子短期大学を中退し、文学座附属演劇研究所八期生に入所。
1968年、「津和野」で初舞台。同時期からテレビドラマへも出演。1969年、『連続テレビ小説/パンとあこがれ』(NHK)の相馬黒光のヒロイン役に抜擢され脚光を浴びる。1970年からスタートした『ナショナル劇場/大岡越前』(TBS)の大岡越前の妻・雪絵役を演じ好評を博す。1978年、文学座を退団しフリーに。1978年、舞台「戦争で死ねなかったお父さんのために」(1977)で共演した俳優・三浦洋一と再婚。1993年協議離婚。
なお、今回の調査では見つからなかったが、エランドール賞の新人賞を受賞しているはず。(未確認)
参考文献・日外アソシエーツ「テレビ・タレント人名事典」第4版(1999年、日外アソシエーツ刊)
デビュー間もない頃から清廉とした雰囲気とその中に漂う妖しい雰囲気との奇妙な交錯が忘れられない印象を与えてきた。
初期には、『パンとあこがれ』での凛とした清々しい芝居や『大岡越前』での美しい中に蛇女にでも変化しそうな不気味な魔性をたたえた妻・雪絵役、両親を亡くしアメリカから帰国して懸命に生きようとする『女の顔』でのヒロインなどで魅力を発揮した。
その後、歳を重ねるにつれて妖艶な雰囲気が輝きを増していく。とりわけ、『土曜ワイド劇場/横溝正史の鬼火 仮面の男と湖底の女』(1983
ANB)で、兄弟が宇津宮雅代をめぐって血みどろの争いを繰り広げる渦中の妖艶な美女を好演。このほか『土曜ワイド劇場/京都妖怪地図(1)嵯峨野に生きる900歳の新妻』(1980
ANB)から続く「京都妖怪地図」シリーズでの妖怪役など、美しさの中に漂う妖しい魔力をたたえた女性役に当たり役が多い。ここ数年は新作が少ないのが残念だ。
所属・クロスポイント。