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小泉すみれの ドラマの国からキラキラ☆ |
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はじめての方、はじめまして! 小泉すみれです。このたび、ページ作者様のご厚意により、サイト内でコラムを書かせていただくことになりました。不定期ではありますが、がんばって随時アップしていく予定です。どうぞよろしくお願いします!
(小泉すみれ) |
さて、記念すべき1回目は、先日わたくしが関わったドラマ『Love Story』のノベライズについて書いてみようと思います。実際にドラマのノベライズ作業がどんなふうに進んでいくのか、わたくしのケースに限ってですけれども、その様子をうまくお伝えできるかしら。それぞれの担当者に作品に対する愛情があり、いろいろと興味深かった『Love Story』のノベライズ。まずはこのテーマからスタートです! |
2001.09.28
今年3月のある日、角川書店の編集の方から1通の短いメールが届いた。「小泉さん、ノベライズに興味はありますか?」。昨年の秋、『鳩よ!』という雑誌で北川悦吏子さんの特集を担当したのがきっかけで、北川さんの文庫本の解説を書かせていただいたのだけれど、そのご縁でお声がけいただいたよう。「それってもしかして、あの、4月スタートの北川さんのドラマかしら?」と思わず浮き足立ち、「かなり興味あります!」と速攻でレスを打ってしまった。 翌日電話でお話しをうかがったところ、思った通り『Love Story』のノベライズだった。「やったね!」って感じ。「ってことは、台本がいちはやく読めるじゃん!」と、早くもこころわくわく。仕事はさておき、ドラマっ子魂が全開に! しかし、よくよく冷静になって考えてみたら、執筆の時間がとれるのだろうか、という不安がドドドドドっとわいてきた。じつはその頃、ある雑誌の立ち上げに関わっていて、そちらに生活のかなりの時間が割かれていたのだった。 プラス、わたしはこれまでに少女小説を書いて出版した経験はあるけれど、ドラマのノベライズはまったく初めて。時間のかかり具合の見当がつかない。ノベライズ本は通常、ドラマの最終話に合わせて出版されるものなので、原稿の締め切りはかなりタイトになるだろうとの予想はできた。なんらかの事情で脚本が遅れれば、最悪の場合、最終話近辺はハコ書きを読んで書く場合も・・・という話を聞いたことがある。 「うーん、どうなのよ、実際・・・?」。さっそくノベライズ本の編集経験のある知人に相談してみたところ、「大丈夫ですよー。ほかのライターの方たちもいろいろと掛け持ちでやってらっしゃるわけですし。それにとてもいいお話じゃないですか。受けるべきですよ!」と励まされた。北川さんの場合は脚本のあがりもスムーズだろうし、順調に進むのではないか、とのうれしい予想も! そんなわけで、全面的に「えーい、受けちゃえ!」という気持ちになった。この楽観的な性格、自分でもかなり気に入っている。 そして、その数日後、わたしは飯田橋の角川書店へと、打ち合わせに向かったのだった。 <(2)につづく> |
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