テレビドラマデータベース
WWW.TVDRAMA-DB.COM


2005年度第9回
ドラマ総合ベストテン
皆さまの投票内容

練馬さん
【名  前】練馬
【タイトル】2005年テレビドラマベストテン
  02/14 18:47
 
 
【メッセージ】
年間ベストテン参加四回目になります。
連ドラはそれなりにいい作品はあったのですが、全体的に今年も小粒だったように思います。そのなかで、『華岡青洲の妻』は圧倒的な完成度で際だっていました。それにたいして単発ものは、前年に猖獗を極めた実録ものが目立って減り、二時間ものの佳品が増えました。ちゃんと質も伴っていて、ベストテン外にもいいドラマがかなりありました。部門別賞にミョーなのが紛れ込んでますが、笑ってやってください。


【作品賞・連続ドラマ部門】

1 華岡青洲の妻(NHK大阪)
人間の心の奥底にうごめく形にならないものまで描きだした。それなのに後味は開かれているのもすごい。

2 H2(TBS)
リアリティはともかく、少年まんがのあのときめきがみごとに映像に移植されていた。

3 秘太刀 馬の骨(NHK)
高橋陽一郎節が炸裂した作り物に徹した映像、殺伐とした題材でありながら、あくまでも喜劇として登場人物を描く視点。実験性を高く評価したいと思います。

4 あいのうた(NTV)
オハナシには変化とか進展というものがほとんどなかったけど、菅野美穂、和久井映見の演技に最後まで引っぱっられました。

5 anego(NTV)
冒頭の「傍白」と篠原涼子、戸田菜穂扮する人物の魅力にひきつけられました。

6 海猿 UMIZARU EVOLUTION(CX)
映画との連続性を維持するための手段だったのかもしれないけど、映像がいい。

7 七色のおばんざい(NHK名古屋)
母性を留保なしに肯定しているのは気味が悪いけど、登場人物の心のなかにあった「謎」が解明される終盤があざやかでした。

8 不機嫌なジーン(CX)
前半はもたついた。でも、過去を回想する落ち着いた語り口が基調となった、せつないラブストーリーでした。

9 野ブタ。をプロデュース(NTV)
最後の最後で狭く閉じた作品になったのは残念ですが、人間の悪意の奥深さと、それでもつぶされない人間の可能性の両方を描いたのがすごい。

10 慶次郎縁側日記2(NHK)
犯罪の被害者の遺族と、加害者(とその家族)のあいだの「赦し」という難しい問題を、破綻なく描ききっていました。

次 ファイト(NHK)
話はともかく、主人公・優、そして演じ手の本仮屋ユイカの成長を記録したという点につきます。


【作品賞・単発ドラマ部門】
1 社長をだせ! 実録・クレーマーとの死闘を制した女(YTV)
独特の倦怠感、浮遊感が印象的でした。

2 アイドリング・ダイアリー(中学生日記)(NHK-ETV)
新中学生の一学期。新しい環境に放り込まれた少年少女たちの不安、そしてそれを切り抜けようとする前向きな意志を、リズミカルに描いた。不安定とリズム、これは本作のメインアイテムである一輪車の特性そのものでもある。つまりこの作品は、題材と作品の方法が一体となったただならぬドラマだったのでした。

3 恋の唄(ディレクターズカット版)(恋する日曜日)(BS-i、TBS)
片想いの恋とかイジメといった日常から突出した特異な出来事を、小出早織演じる女子高生の生活の一部として描き通したところがよかった。

4 刹那に似てせつなく(TBS)
60年代っぽい人工的な画面作りに惹かれました。

5 川’S〜リバース〜(中学生日記)(NHK-ETV)
作品に登場する男目線の類型的な「女らしさ」には違和感があります。しかし、中学入学直前・思春期寸前の子どもたちの不安を、モジュラー形式でみごとに捉えた作品であることは間違いなし。

6 父が来た道(TBS)
人生に挫折した人間ばかりが登場する重い話なんだけど、それだけに、彼らが生きる意志を回復させる、あの救いのある結末が効いていました。

7 名探偵赤富士鷹(NHK)
緻密なつくりものの世界に魅入らされました。

8 冬の運動会(NTV)
黒みがかった画にシビれました。

9 ウメ子(BS-i、TBS)
ウメ子という魅力的な子どものドラマでした。

10 終わらない歌(恋する日曜日)(BS-i、TBS)
主人公は握力の強い、そうとうしたたかでヤな女ですが、見ているあいだは彼女の側に感情移入させてしまうのがうまい。傍白も実に効いていた。

次 生き残れ(NHK)
ヒューマニズムが成立しえない極限状況における倫理とはどうあるべきか。そもそもそんなものが成立しうるのか。この、『絶壁』以降の井上由美子の新しいテーマは、本作ではまだ掘り下げがじゅうぶんではないんだけど、きわめて難しい題材に挑戦した点で記憶にとどめたい作品です。


【個別部門】
演出賞 野田雄介・勝田夏子・中寺圭木(華岡青洲の妻)
人間の精神の闇を、静謐な語り口でみごとに映像化していました。
ほかに高橋陽一郎(秘太刀 馬の骨)、羽住英一郎(海猿)、単発では岩松 了(社長を出せ)、淋代壮樹(アイドリング・ダイアリー)、佐々木正之(川’S)、清水一彦、井上 剛(クライマーズ・ハイ)。

主演男優賞 神木隆之介(義経、あいくるしい)
『あいくるしい』の実質的主役はこの人。じつに堂々たるものでした。
ほかに寺尾 聰(優しい時間)、単発では伊東四朗(名探偵赤富士鷹)。

主演女優賞 和久井映見(華岡青洲の妻)
台詞にははっきり出ていない人間の負の部分を、みごとに表現した。
ほかに菅野美穂(あいのうた)、鈴木 杏(がんばっていきまっしょい)、本仮屋ユイカ(ファイト)、夏川結衣(87%)。

助演男優賞 寺尾 聰(刑事部屋)
自由そのもののキャラを自由そのものに演じていた。

助演女優賞 和久井映見(あいのうた)
不思議ちゃんと常識あるオトナの境界線上を行き交う、あまりお目にかからない、それだけに難しい役を魅力的にこなしていました。
ほかに、おそらくは『H2』が代表作のひとつになるであろう市川由衣、そして田中好子(華岡青洲の妻)。

新人男優賞 青山草太(ホーリーランド、ウルトラマンマックス)
どちらかというと陰性の人物と、明朗快活なヒーローの両方をこなしていました。

新人女優賞 佐藤寛子(生き残れ、彼氏宣誓!、いちばん暗いのは夜明け前、あいのうた)
出演した4作はみなまったく違う役柄であり、しかもそれぞれきちんと仕事をしていた。主役にはならないかもしれないけど、残る人だと思います。
ほかに柳沢なな(H2、ハチロー 母の詩父の詩)、長谷部 瞳(ウルトラマンマックス)、新垣結衣(Sh15uya、越路吹雪)。

男性子役賞 武井 証(新しい生き物)
大人には理解不能な子どもの無気味さがよく出ていました。

女性子役賞 村上茉愛(ウメ子)
天衣無縫だけど、ナイーブな悩みを抱えているという役を好演。
ほかに一木有海(海猿)、佐々木麻緒(火垂るの墓)。

撮影賞 松村敏雄・岡本哲二(華岡青洲の妻)
照明賞 須鼻明彦・岡元昌弘・鈴木賢一(華岡青洲の妻)
美術賞 西岡善信・山口崇臣(華岡青洲の妻)
とにかくこの作品は何もかも密度が高く、息詰まるほどでした。
いまさら「筋力」なんてつける必要がないくらいにいい仕事をしていたのだ。NHKのドラマスタッフは。

脚本賞 中園ミホ(anego)、
登場する女性たちがみな魅力的。傍白に代表される細かなワザも楽しかった。
ほかに大森美香(不機嫌なジーン)、単発では岩松 了(社長を出せ)、鎌田敏夫(父が来た道)。

企画賞 丹羽多聞アンドリウ(恋する日曜日 第二シリーズ)
第一シリーズのトレンディドラマ的な甘ったるさが消え、個々の作家性を自由に発揮させていた。佳品を輩出したレベルの高いシリーズでした。
連ドラでは市山竜次(H2)、関口静夫・鈴木伸太郎・橋本芙美(海猿)。

主題歌賞 「go there」YUME(スターライト)
青春ドラマのエンディングらしい、切ない曲でした。
ほかに「UTAO-UTAO」V6(T&D)、「Love&Love」鳴海カズユキ(T・R・Y)。

音楽賞 牟岐 礼(華岡青洲の妻)
無意識下に蠢くものまでをもあぶり出すかのような音楽でした。しかもそれは物静かに、淡々と行われていた。
ほかに安部 純・武藤星児(レジェンズ〜甦る竜王伝説)、Face 2 fAKE(電車男)。

台詞賞
奈央子(篠原涼子)「モンゴルは今日もいいお天気です」(anego[アネゴ]最終話)
ストーリーとはまったく無関係のように見えて、主人公の様々な思いが込められていた。ラストにふさわしい一言でした。

ほかに、
「ぼくは海では絶対に死にません。──かならず、生きて帰ります。」
【仙崎大輔(伊藤英明)『海猿』EVOLUTION Final】


個人的ワースト作品 ハルとナツ
緊張感が弛緩しきった思い出話&自慢話のために歴史をつまみ食いした、度し難い作品。


(ウルトラマリン) 練馬さんもすっかり‘恋日’ファン(略しすぎ)ですな。このシリーズ、初見よりも2回目の方が楽しめるんですよ。第2シリーズの中では朗読劇もお勧め。モンキッキーとコバマヤの回なんて、映像化は不可能。ラストのオチも効いてます(乃南アサさんの短編小説「忘れ物」で男と思われていた登場人物が実は女だったなんて言う小説ならではのトリックがありましたけど、それに近い感じがします)。。 2006/02/15 00:05:42
(練馬) BSデジタルは見られないので、映画館でやっていたのを見に行ってしまいました。残り9作もはやく見たいです。トリノが終わったらやってくれるんだろうか。 2006/02/16 20:16:44
(テッシー) 「海猿」は映画のリメイクにうんざりして観て無かったです・・・。「anego」は結構笑えましたね。篠原さんはホントいい女優さんになられたと思います。「不機嫌なジーン」は個人的に理解不能でしたが・・・。武井クンや神木クンといった子役達の活躍も光りましたね。 2006/02/19 14:58:14
(Gershwin Melody) そもそも「海猿」はリメイクじゃなくて映画第1作目の続きなんで…と教えてやってもスルーかな(笑)。 2006/02/23 08:59:19
(アール・ケイ) こういう投票が私の投票をする気を無くさせるのだ。だって内容の質が違いすぎるもん(not誉め殺し)。やっぱり来年のキネ旬のテレビドラマ評・対談は「某樋口+某氏記者」から「ページ作者+練馬両氏」に交替だな。交替せよだな(笑。でもこれは大マジのマジ)。 2006/02/26 02:17:07
(アール・ケイ) でも『華岡青洲の妻』は配役が地味すぎ(笑)(同一スタッフによる『出雲の阿国』もそうだけど)。 2006/02/26 02:20:36
(Gershwin Melody) 「阿国」はナッキーがいいじゃん、と書いてたら今夜教育で「わかばぁ」舞台版オンエアじゃん。デーブイデーにとらなきゃだわ。 2006/02/26 03:06:18

無断転載はご遠慮ください。リンクはご自由に。

掲載内容については各自の責任において利用してください。当方では責任を負いません。

Copyright Furusaki Yasunari 2006-2007