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2000年度ドラマ総合ベストテン
選考委員部門

池田 優々子(イケダ ユユコ)
Mail:yui-onuma@tim.hi-ho.ne.jp
選考委員プロフィール
社会人の端くれ。ドラマと邦画鑑賞が趣味。密かに?脚本家を目指すも公募は落選記録更新中。今クールは「S.O.S」と「白い影」がいい!あと「ロシナンテ」を見てます(後は全てビデオの中…。「カバチタレ」見たいよぉ!)
連続ドラマ
★1位 池袋ウエストゲートパーク
★2位 太陽は沈まない
★3位 フードファイト
★4位 お見合い結婚
★5位 やまとなでしこ
★6位 花村大介
★7位 月下の棋士
★8位 トリック
★9位 ラブコンプレックス
★10位 合言葉は勇気
★1位 池袋ウエストゲートパーク
 ヒカリコ(加藤あい)の二重人格とか、渡辺謙氏(役名忘れちゃいました)の妻のエピソードなど、安易だったり掘り下げが足りない部分はあったし、暴力的で反社会的なシーンも満載でしたが、やっぱり次を見させる「引き」がとにかく強かった作品。そして、その暴力的なシーンをスタイリッシュに、そして爽やかに見せた演出&脚本はすばらしい。
 キング@窪塚君の怪演ばかり話題にあがりますが(もちろん怪演だったことは周知の事実)私としては久しぶりに長瀬君が役者としての魅力を振り撒いた作品として注目したい。ラストの甘さも大満足(やっぱ最後は死んじゃダメヨ)。

★2位 太陽は沈まない
 この作品はとにかく最終回の「ありがとう」(竹下恵子)につきる。あのセリフが出てきた時点で、それまでの主人公(滝沢秀明)の多すぎるモノローグも、中盤の展開のダラダラ感もすべて帳消し。そしてラストの温かさが作品全体に対する満足度をここまで上昇させるのだということをあらためて実感(今回、私のベストテンには残念ながらあげられませんでしたが、『フレンズ』のラストも相当、好感度をあげました)。

★3位 フードファイト
 大食いで泣けちゃった時点でもう完敗。企画の勝利。初回は物語の進行がこなれてない感があったけど、徐々にそれを払拭し、独自の世界が作り上げられていくのが小気味よかった。単純そうにみえて奥が深かった内容。野島伸司氏が伝えたいものはいつでも「愛」。そして今回、私はすっかりその「愛」に酔いしれました(ダメな時はダメなんです。氏の「愛」に対する主張)。口中にスシをほおばりながらボロボロ泣いてみせた草gくんの演技には脱帽。

★4位 お見合い結婚
 単純でわかりやすいストーリー、ラブコメの王道をいく展開。なんにも新しくないのにちっとも飽きさせない。とにかく堅実でまっとうにストーリを展開させ、その上にキャストの魅力を存分に満開させた作品。松たか子さんが演技派なのはいまさら言わずもがなだけど、ユースケさんは『眠れる森』に続いて演技派であることを証明。「僕たちが周りに支えられたお見合いだから、結婚できません」と泣いた顔は絶品。

★5位 やまとなでしこ
 桜子(松嶋菜々子)の一人勝ち。欧介(堤真一)も若葉ちゃん(矢田亜希子)もオジサンズ(西村雅彦&筧利夫)もちょっとおバカな東十条(東幹久)も、とにかく皆ィ〜んな魅力的でしたが、なによりも主人公のキャラのたたせかたが天下一品。それだけで最終回まで見せてしまった作品。あんなに嫌な性格もあそこまで極めれば、むしろ潔く清々しいものなんだと思わされたのは、松嶋嬢から溢れる清潔感も大きなウエイトを占めていたはず。彼女じゃなきゃあそこまで魅力的には見えなかったかも。つまり彼女って希有な人。ある意味偉大です。ストーリー的には突っ込み所満載だったので、このランク。

★6位 花村大介
 尾崎氏のしっかりした、破綻ない脚本が魅力でした。花村大介のキャラはユースケ氏をイメージしての当て書きなんでしょうが、それが効をそうして抜群のリズム感。法曹物として見てしまうと安易な裁判シーンが目についちゃうのは事実だけど、コメディとしてはかなり高ランク。石田壱成氏も水野美紀嬢もなおみお姉様も光ってました。ユースケ氏はここでも演技派を証明。「おれにもっと力があればなぁ」と泣いた姿にすっかり感情移入。

★7位 月下の棋士
 地味目の印象だけど、しっかり作られていた。謎の植物性美青年からついに田辺氏が脱却(映画ではとうの昔に脱却してましたが)、ついに人間へ(笑)。全話通してテーマが一貫していたので主軸がぶれず、見ていて首をかしげることがほとんどなかった。そして主演の森田剛君がいい味だしてました。アイドルとしての輝きは翳り始めた彼だけど(あくまでアイドルとして、以前に比べてって意味です。どんな人もかならずアイドルとしては終わりがくるので…)新しい魅力を見せてもらえたことも収穫の一つ。

★8位 トリック
 遊び心満載で深夜枠をふるに活用した作品。阿部寛氏の魅力全開。そして仲間由紀恵ちゃんの影ある美女という雰囲気を逆手にとってのキャラ設定が大成功。脇の生瀬氏(風が強い場所には現れない男)の大活躍も光ってた。その分、ストーリー的には突っ込みどころ満載。一応「超能力者はいない」というテーマ?はあったけど、それが伝えたいことじゃないのは一目瞭然。本来、ストーリーレスなドラマは苦手なんだけど、ここまで楽しませることに終始一貫していればストーリーなんてどうでもいいのねと実感。だって次を見させる引きが強かったんだもん。

★9位 ラブコンプレックス
 こういう実験的な作品は上手くすればとても引きが強いもの。下手しちゃうと完全にそっぽ向かれるんだけど。今回はその点では大成功。奇天烈な演出の裏に深く重いテーマを持たせたこの作品の作りの上手さは素晴らしい。君塚氏の骨太で熟練された脚本の魅力はどんな形のドラマでも発揮できるんだとちょっと感動。全話通しての出来を考えるとちぐはぐな部分が目についたのは否めないが、作品への意欲は充分に伝わってきたのでこのランク。ドラマで制作者サイドの意気込みに感動することもあるんだと発見。唐沢氏の飛びぬけた演技力なしには成立しえない作品だったけど、驚きという点では私の中では反町氏のほうが上だった。彼の今後にはかなり期待。

★10位 合言葉は勇気
 見てしまえばとても面白いのだが引きが弱いと感じたのは私だけか?とにかく、毎週見つづけるのに努力が必要だった。見続けられたのは役者陣の魅力と三谷氏への期待感から。最後まで見終わってみれば見続けてよかったと思えたが、中盤のダルさには今にも脱落しそうだった。私にとって、一番許せなかったのは村長が死んだこと。こういうドラマで死人を出して欲しくなかった。死なせなくても話は展開できたと思うのだが…。ランクに入ったのは最後の池のシーンでフナムシ社長にやられたから(つまり後味がよかったから)。

単発ドラマ
★1位 TEAMスペシャル
★2位 きらきらひかる3
★3位 3億円事件
★1位 TEAMスペシャル
 風間君が警視庁の人間ではないので、今後SPを作ろうとするとどのように彼を事件に絡ませるかが難しそうだけど、追っているテーマを鑑みても作り続けてほしい作品。西村氏と草g君コンビの呼吸が小気味よく、登場人物全てが愛すべき人で前向きであることも作品に心地よさを感じる要因の一つ。ストーリーの中で現実と理想のバランスが絶妙に折り合っているのを目にすると嬉しささえ感じてしまう。

★2位 きらきらひかる3
 こちらもシリーズ化しつつあるSP。シリーズ化していく作品はやはり普遍的に人の感情を揺さぶり、そして登場人物が愛すべき人であるのだといまさら実感。毎年、1本ずつ作っていって欲しいという希望を込めて。

★3位 3億円事件
 「信じ続けること、願い続けること」を甘さも加えながら、一貫して描いていた。「信じることができなかった男」の悔恨を長瀬君が上手く演じていたと思う。ラストシーンは甘さ満載だったけど(二つのペンダント)でも感銘を受けた。最後の特殊メイクはちょっとゾンビチック(古いか?)。


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